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2010年 3月 24日 [ トピックス ]

No.447-2:富山で夢を実現させたい人、募集! とやま起業未来塾開校


 夢と情熱、高い志を持ち、起業などを目指す人をバックアップする「とやま起業未来塾」。平成22年度・第6期生を3月25日(木)から4月26日(月)<必着>まで募集する。未来塾では、起業や事業プラン、経営などに関し、県内外で活躍中の一流講師陣による実務的・実践的で、きめ細かな指導・アドバイスが受けられる。


●起業、新分野進出、地域づくりを目指せ

 夢と情熱、高い志を持ち、起業などを目指す人をバックアップする「とやま起業未来塾」。平成22年度・第6期生を3月25日(木)から4月26日(月)<必着>まで募集する。同塾は、起業、新分野進出、地域づくりを目指す若者、女性、熟年者などを対象にした起業実践塾。富山県が産業の活性化と地域おこしによる活力ある県づくりを進めるため、平成17年度からスタートさせた。これまでに159名が修了し、さまざまな分野で活躍している。
 
 平成22年度は、名誉会長に石井県知事、塾長に飴久晴氏<コーセル(株)会長>、塾頭に一柳良雄氏<日本ベンチャー学会理事、(株)一柳アソシエイツ社長>、塾頭代理に呉雅俊氏<日本ベンチャーキャピタル協会会長、(株)TSUNAMIネットワークパートナーズ社長>の体制の下、経済界の協力を得て開校する。県内外の一流経営者が顧問・師範・起業アドバイザーとして塾生を支援。起業や事業プラン、経営などに関し、県内外で活躍中の一流講師陣による実務的・実践的で、きめ細かな指導・アドバイスを受けられるのが大きな魅力だ。

 コースは、新たなビジネスの創業を目指す起業家を育成する「創業コース」(創業予定者・創業後1年程度を対象)、独創的な技術・商品・サービスなどを開発し、新分野への進出などを目指す人材を育成する「新分野進出コース」(企業の後継者・幹部候補生などを対象)、介護・福祉・子育て支援・観光・環境などのビジネスを通じて地域の身近な課題の解決を目指す地域貢献型事業者を育成する「コミュニティビジネスコース」(創業予定者・創業後1年程度を対象)、地域活性化のための人材を育成する「地域づくりリーダー養成コース」(地方自治体・商工団体・まちづくり機関・NPO・企業などの職員を対象)の4コースが設定されており、計25名ほどを募集する。
 
 カリキュラムは、塾生それぞれの「プラン作成」、会計・労務・税務・資金計画、マーケティング、ITなどの「専門講座」、名誉会長・塾長、起業者・経営者などの「講演」の3本が柱。受講期間は6月〜11月までの6カ月間で、講義は土曜日の13:00〜17:30、富山市高田にある(財)富山県新世紀産業機構で行われる。受講料は3万円。塾生希望者は、4月26日(月)までに、(財)富山県新世紀産業機構・とやま起業未来塾事務局へ申し込みを。申込書による書類審査、塾長・塾頭らによる面接を経て、塾生を決定する。

●人的ネットワークの構築、支援で可能性が広がる

 修了生の活躍ぶりを紹介しよう。平成19年度「新分野進出コース」を修了した第3期生の大坪悟さん<(株)ビーライン代表取締役:富山市>は、現在、パーティ&ダイニング「ビーライン」、鍋料理専門店「なべ維新」、イベント企画会社などを経営する。入塾したのは、レストランをオープンさせた2年後。日々の忙しさで周囲を見る余裕がなかった大坪さんを気遣い、起業アドバイザーが入塾を勧めてくれたという。「県内の著名な経営者から指導を受けられ、知識が広がりました。ビジネスプランの土台作り、肉付け、経営実務に必要な知識など、壁にぶつかったときに学んだことが役立っています。塾で一緒に学んだ仲間など人脈が広がったこともよかったですね」と大坪さん。6月には、中国初進出となる飲食店を北京市内にオープンさせる。すき焼き・しゃぶしゃぶ、もつ鍋、焼き鳥などを提供する店で、中国の中間層からやや上位層をメインターゲットに展開する計画。起業未来塾は、プラス思考で常に前向きに前進するきっかけを与えてくれたようだ。

 平成21年度「創業・新分野進出コース」を修了した第5期生の森サチ子さん<(株)リハ.システムウェイ代表取締役:富山市>は、訪問看護(リハビリテーション)と地域・施設でのリハビリテーションのサービス事業を展開している。長年、理学療法士として、病院や医療福祉専門学校で教壇に立ってきた森さんは、21年2月に訪問リハビリサービスを事業とする株式会社を富山で初めて個人で立ち上げた。しかし、会社の経営や将来の見通しに漠然と不安を感じ、事業プランを練り直したいと、藁をもすがる思いで起業未来塾に入塾した。「創業時は経営の相談といっても税理士さんしか思い浮かびませんでした。入塾して、県内外で活躍している経営者や著名な講師の講演を聴き、直接アドバイスをいただき、大変勉強になりました。現在の事業運営に生かされています。同じ悩みを持つ仲間からの刺激もよかったですね。未来に向けて一歩を踏み出せるように、塾が背中を押してくれました」と森さん。創業時は事業所を増やしたいと思っていたが、未来塾で学んだことによって、単に事業所を増やすことではなく、デイサービス、ショートステイなどのサービスの充実を図る方向で軌道を修正した。森さんは、「利用者さんのリハビリ、生活再建などを手助けすることと、事業を継続させることをミッション、社会からの使命として頑張っていきたい」と将来を見据えている。

 富山県商工労働部経営支援課では「起業に必要な専門知識が習得できます。県内で起業を考えている方はぜひご応募ください。塾生それぞれのビジネスプランを磨き上げてより確かなものにします。修了後は、資金や販路開拓の支援、専門家派遣など、継続的にバックアップしていきます」と話している。




問い合わせ
●(財)富山県新世紀産業機構 とやま起業未来塾事務局
TEL.076-444-5601
FAX.076-444-5642
http://www.toyama-mirai.com

●富山県商工労働部経営支援課
TEL.076-444-3252
FAX.076-444-4402
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1300/

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