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2010年 6月 2日 [ トピックス ]

No.457-1:街なか市場「プチマルシェ」開催!広がる地産地消の取り組み


 野菜や切り花、山菜、農産加工品などを軽トラックに載せたまま販売する農産物直売市「プチマルシェ」が6月6日(日)9:00〜12:00、富山市中心部で開催される。黒部市では、宇奈月麦酒館前に「道の駅直売所 うなづき食菜館」がオープン。このほか、「地産地消『とやまの旬』応援団」の提案活動募集、「食の語り部」募集など、県の取り組みも紹介。

▲道の駅直売所 うなづき食菜館

●軽トラックで直売! 富山市中心部に「プチマルシェ」

 地産地消や食の安全・安心を背景に、新鮮野菜や農産加工品などを販売する農産物直売所が県内各地で人気となるなか、富山市は6月6日(日)9:00〜12:00(小雨決行)、市中心部の旧総曲輪小学校跡地(富山市総曲輪、市民プラザ西側)で農産物直売市「プチマルシェ」を開催する。

 「プチマルシェ」はフランス語で「小さな市場」という意味。野菜や切り花、山菜、農産加工品などを軽トラックに載せたままで販売する市場のスタイルとなる。このほか、テント下での販売もあり、合わせて20ほどが出店する予定。街なかに生産者と消費者の交流の場となる直売市を設けることで、地産地消や中心市街地のにぎわい創出を目指す。本年度は試行の位置づけで6月と夏、秋に3回開き、課題を探る。市内の生産農家、生産者らでつくる団体などの出店者を募集。市では、買い物客用の駐車場は設けず、公共交通機関の利用を呼びかける。近くの大手モールには昨年12月から市内電車環状線が開通しているので活用したい。

 県内では今春、黒部市宇奈月町下立に「道の駅直売所 うなづき食菜館」がオープンし、にぎわいを見せている。宇奈月麦酒館の敷地内に設けられた直売所では、市内で栽培された野菜や農産加工品、黒部・宇奈月観光協会認定の黒部ブランドの商品など、約350種がずらりと並ぶ。オープンに際し、地元農家ら30名が集まり出荷組合を設立し、野菜などの安定供給に向けた体制を整えた。店頭には、新鮮野菜や採れたばかりの山菜が並び、水や大地に恵まれた黒部市の自然の豊かさを感じさせる。

 このほか、直売所を管理・運営する宇奈月ビール(地ビール製造・販売)が商品化したオリジナルの缶ビールやビールカレー、ビールシュークリーム、ビールまんじゅう、黒部モルト麦茶なども人気。ビールカレーは、カレーのソースにアルコール分を飛ばしたビールを入れ、じっくり煮込んだ逸品。宇奈月麦酒館人気の黒ビール「かもしか」とカレースパイスの深いコクが楽しめる。ビールシュークリームのシュー皮、カスタードクリームにも黒ビールを使用しており、芳醇な香りと甘みの組み合わせが絶妙だ。

 黒部名水ポークを使ったハムやウインナー、コシヒカリの黒部米など地元の商品から、砺波の大門素麺、利賀の山菜加工品といった県内の特産品まで幅広く品揃えしており、黒部峡谷や宇奈月温泉を訪れた観光客にも好評。観光振興や地域活性化の拠点として、期待されている。うなづき食菜館(宇奈月麦酒館)では「今後、地元の生産農家と一緒に無農薬野菜の栽培、商品化などに取り組んでいきたい。地ビールや黒部ブランドの商品などを幅広く取り揃えているので、ぜひお立ち寄りを」と話している。

●「地産地消『とやまの旬』応援団」の提案活動募集

 富山県は昨年度から、地産地消を県民総ぐるみの幅広い運動としていくため、積極的に地産地消の活動を実践する企業・団体、個人を「地産地消『とやまの旬』応援団」として募集・登録している。これまでに個人1,503名、企業・団体285団体を登録し、応援団員には地産地消に関するイベントや農業体験活動についての情報提供、団員証・のぼり旗などの配布を行っている。

 県では、応援団員が自ら企画し、実践する地産地消活動を現在募集中。地域住民への地産地消に関するセミナー、生産者の圃場を活用した農作業体験会、朝市直売会の開催など、富山の農林水産業の振興や県産品購買気運の向上、地域の活性化などにつながる企画に期待している。提案の事業は「とやま地産地消県民会議」の委員で構成する審査委員会で選考のうえ採択。選ばれた事業には10万円を限度に補助する。

 応募対象は、応援団に登録している企業・団体、グループ。企画の選考基準として、他の地域での実施が期待できるモデル性を持っていることや、新たなアイデアや先進的な取り組みが含まれていること、実行可能な方法・計画・予算が立案されていること、地域の農林漁業者・住民との連携が図られていることなどが挙げられる。
 
 応募締め切りは6月18日(金)。活動提案書・事業計画書・団体等概要書・収支予算書を〒930-8501 富山市新総曲輪1番7号 富山県農林水産部農産食品課・食のブランド推進班へ持参または郵送により提出。事業実施要領や提出書類の様式は、http://www.shoku-toyama.jp/news/post_216.phpからダウンロードできる。

●富山の豊かな食文化を発信——「食の語り部」募集!

 県では、平成18年に「食のとやまブランド推進事業」の一環として、富山ならではの食材や食文化の魅力を深く体験できるスポット(飲食店、販売店、加工施設、史跡など)を巡る観光周遊ルート「とやま食の街道」を3つ設定(「日本の味・とやま昆布街道」、「神秘の海・富山湾きときと街道」、「心のもてなし・とやま里山料理街道」)し、全国に発信中。また、各街道のテーマに関する歴史や文化、生産加工、料理などの説話を語ることができる方を「食の語り部」として認定(現在108名、112施設)している。県では今年度、街道のさらなる充実を図るため、新たに「食の語り部」の募集を始めた。

 「日本の味・とやま昆布街道」は、北前船によって北海道からもたらされた昆布と、とろろ昆布や昆布〆、昆布巻かまぼこなど富山ならではの昆布文化を体験できる街道だ。「神秘の海・富山湾きときと街道」では、“天然のいけす”と呼ばれる富山湾でとれる魚介類を使った料理や加工食品、史跡などを巡る。「心のもてなし・とやま里山料理街道」は、浄土真宗ゆかりの「報恩講料理」や立山信仰にまつわる「つぼ料理」など、富山ならではの伝承料理と関連する施設などを巡る街道となっている。

 「食の語り部」の応募対象は、それぞれの街道でテーマにまつわる歴史や文化などの説話を語れる、満18歳以上の県内在住者。資料館の学芸員や食品製造・加工施設の長、飲食店の店主、旅館の女将、販売店長などが想定される。

 応募方法は、応募用紙をダウンロードして必要事項を明記のうえ、郵送<〒930-8501(住所記載不要) 富山県農林水産部農産食品課・食のブランド推進班>、FAX(076-444-3271)、Eメール(kataribe-oubo@esp.pref.toyama.lg.jp)にて。応募締め切りは6月11日(金)<必着>。食のとやまブランド推進委員会で選考のうえ、県知事が認定。10月30日(土)〜31日(日)の「越中とやま食の王国フェスタ2010〜秋の陣〜」などで発表する。

 富山県農林水産部農産食品課・食のブランド推進班では「“とやまの旬”応援団からユニークな地産地消活動を募集中。“食の語り部”については自薦・他薦を問わない。とやま食の街道をPRしていただける方をお待ちしている」と話している。


▲調理教室やセミナーなど地産地消活動の一例


問い合わせ
「プチマルシェ」について
●富山市農林水産部農業水産課
TEL.076-443-2083
FAX.076-443-2185
http://www7.city.toyama.toyama.jp/


「道の駅直売所 うなづき食菜館」について
●宇奈月ビール(株)
TEL.0765-65-2277、65-1410(うなづき食菜館直通)
FAX.0765-65-2255
http://www.unazuki-beer.jp/

「地産地消『とやまの旬』応援団」の提案活動募集&「食の語り部」募集について
●富山県農林水産部農産食品課・食のブランド推進班
TEL.076-444-3271
FAX.076-444-4410
http://www.shoku-toyama.jp/

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