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2011年 7月 27日 [ トピックス ]
No.516-2:高岡B級グルメ「高岡流お好み焼き ととまる」で街を元気に
鉄板の上で美味しく焼けた丸い形のすり身――高岡B級グルメ「高岡流お好み焼き ととまる」が話題を呼んでいる。「飲食店経営サポートとやま」が、食を通して高岡の活性化を図ろうと今年1月に商品開発したもの。協力店は県内47店舗で、そのうちメニューとして客に提供している飲食店が県西部を中心に35店舗に広がっている。
●トビウオやイカのすり身をベースに
鉄板の上で美味しく焼けた円形のすり身――高岡B級グルメ「高岡流お好み焼き ととまる」が話題を呼んでいる。厨房用品販売や蒲鉾製造、食材業者などを中心とした県内の若手経営者らでつくる「飲食店経営サポートとやま」(略称:飲サポ、会員27社)が、食を通して高岡の活性化を図ろうと今年1月に商品開発したもので、高岡市中心部で1月15日、16日に開催された「日本海高岡なべ祭り」で好評を博し、現在協力店は県内47店舗に。そのうちメニューとして客に提供している飲食店が県西部を中心に35店舗に広がっている。
お好み焼きといえば、小麦粉を使ったレシピが定番だが、「ととまる」はトビウオやイカのすり身をベースにしている点が大きな特徴だ。生のすり身は富山の家庭ではおなじみだが、県外では、あまりなじみのない食材だろう。味噌汁に入れたり、揚げたりするなど、富山独特の食文化といえる。「ととまる」の“とと”とは魚の意で、そのととを丸い形にして焼くから「ととまる」とネーミング。美味しそうで、なんとも愛らしい。
「ととまる」の条件として、すり身の使用に加え、昆布を使用すること、鉄板で焼くこと(フライパンでも可)、丸い形であることが挙げられており、これを守れば、商品名に「高岡流お好み焼き ととまる」の名称を掲げることができる。すり身による低カロリー、高タンパクの食べ物であり、昆布の消費量が全国一の富山県にぴったりのお好み焼なのだ。
●各店オリジナルの“ととまる”を食べ歩き
「ととまる」をいただくと、すり身のプリプリとした食感が印象的で、すり身の甘みと昆布の風味が口いっぱいに広がる。小麦粉で作る定番のお好み焼きとはまったく違った柔らかな食感で、口あたりがいい。定番のお好み焼きを主食と位置づける方も多いと思うが、「ととまる」は主食にもおかずにもなる。お酒、ビールの肴にもぴったりだ。
居酒屋やイタリアンの店、寿し店などが名を連ねる協力店では、各店ならではの食材、オリジナルレシピを使った「ととまる」が提供されている。5月に7店が参加して開催された「第1回ととまるグランプリ」でグランプリに輝いた陣太鼓(高岡市)では、トビウオのすり身の旨味が冴える「トビ丸」、イカのすり身独特の甘みをもつ「イカ丸」が味わえる。このほか、チーズを使ったピザ風のととまる、魚介をふんだんにトッピングしたもの、ねぎたっぷりのフワフワしたもの、トマトソースや自家製タルタルソースでコクを高めたものなど、各店自慢の「ととまる」が提供されているから、高岡を訪れたときはぜひ味わってほしい。
飲サポ会員の麻生大輔さんは「自社(蒲鉾製造・販売会社)で10年ほど前から従業員に出していたまかない料理をヒントに、食感や味、食材などにこだわって“ととまる”を開発しました」と話す。「8月の富山まつり、高岡七夕まつりに出店しますので、ととまるをぜひ味わってください。PRのため、ととまるのテーマソングも作りました。郷土のグルメに育て、高岡の街の活性化につなげたい。将来、B-1グランプリにも挑戦できればと思っています」と飲サポ会長の鎌谷隆一さんは意気込みを語っている。
問い合わせ
●飲食店経営サポートとやま(担当:神島)
TEL.0766-21-1124
FAX.0766-28-5244