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2008年 4月 16日 [ トピックス ]

No.348-1:富山と名古屋、仙台を結ぶ高速バス、運行!


 地方都市と大都市圏を結ぶ高速バスの路線が増えるなか、県内でも7月に予定されている東海北陸自動車道の全線開通を見込み、県西部と中京圏を結ぶ高速バスの運行が始まっている。4月25日(金)には、富山と仙台を結ぶ高速路線バスも初めて運行する。ゴールデンウイークは、ぜひ高速バスを使って富山へ!


●ゴールデンウイークは、ぜひ高速バスを使って富山へ!

 地方都市と大都市圏を結ぶ高速バスの路線が増えるなか、県内でも7月に予定されている東海北陸自動車道の全線開通を見込み、中京圏と県西部を結ぶ高速バスの運行が始まっている。先陣を切ったのが加越能鉄道(高岡市)。4月10日に岐阜・名古屋と高岡・氷見を結ぶ、1日2往復(4便体制)の運行を始めた。名鉄バスセンター(JR名古屋駅そば)−同鉄道氷見営業所間を5時間10分で結ぶ(名古屋〜高岡:4時間45分)。東海北陸自動車道が全線開通するまでは、白川郷IC−荘川IC間は一般道を使用。全線開通すれば、30分ほど短縮されるという。運賃は東海北陸自動車道全線開通前まで片道3,000円、往復6,000円に設定し、利用者の定着を図る。新型バスは36席2人掛け9列の座席構成で、全席禁煙・全席指定、化粧室装備。加越能鉄道では、「毎日2往復している東京線に続く高速バスの新路線。中京圏から富山への観光、富山から中京圏へのビジネス、ショッピングなど、人的、物的交流が一層活発になることを期待したい」と話している。

 これまで貸切りの観光バス事業を展開してきたイルカ交通(小矢部市)は、高速路線バスに新規参入し、4月20日(日)に「きときとライナー」の運行を始める。名古屋駅前(ミッドランドスクエア) −小矢部市のイルカ交通前 (高岡、砺波を経由)間を1日4往復(8便体制)する。所要時間は4時間30分(名古屋〜高岡:4時間)。新型バスは、3列ワイドシートのスーパーシート(片道4,500円、往復8,500円:7席)と、4列シートのエコノミーシート(片道3,500円、往復6,500円:26席)の2種類(当日チケット購入が可能)で、化粧室を装備している。バス後部には、高岡・小矢部、砺波・南砺、富山・氷見の各市の組合せでラッピング広告を1年間無料で展開し、チューリップや世界遺産・五箇山合掌造り集落、おわら風の盆などの写真で富山県の観光をPRすることも話題。「きときとライナー」(“きときと”とは、富山弁で「新鮮な」という意。)というネーミングも富山を宣伝してくれそうだ。同社では今後、高岡駅南にバスターミナルを整備する計画で、完成次第供用を開始する。「安全運行、定時運行を第一に掲げ、富山・名古屋間の快適な旅を提供していきたい。ビジネスや観光にご利用ください」と話している。

 上記の加越能鉄道、イルカ交通は日中と夜の運行だが、西日本ジェイアールバスの「北陸ドリーム名古屋号」<4月22日(火)から運行>は、深夜の夜行運行に限定した高速バス。名古屋駅前−金沢駅前 (砺波駅前、高岡駅前、富山駅前などを経由)間を1日1往復(2便体制)する。運賃は片道4,900円、往復9,500円となっている。

 高速バス・名古屋便によって、中京圏の方々に気軽に富山に訪れてほしいものだ。特にGWは、開通したばかりの立山黒部アルペンルートや、となみチューリップフェアなどへ。高さ20m近い雪の壁が続く雪の大谷や、450品種100万本のチューリップの景観を堪能しよう。高速バスの起点となる県西部には、国宝・瑞龍寺や世界遺産・五箇山合掌造り集落、越中の小京都・城端、日本一の木彫りの町・井波、氷見のキトキトの海の幸など、魅力的な観光資源も多い。爽やかな春風に誘われて、その魅力に触れてみたい。

●富山と仙台を結ぶ高速バス、運行!

 富山と東北・仙台を結ぶ高速路線バスが初めて運行することも話題だ。富山地方鉄道(富山市)が4月25日(金)から仙台線の運行を始めるもので、富山駅前と仙台駅東口の間を1日1往復(2便体制)する。夜行便(仙台駅東口22:00、富山駅前22:10出発、両駅ともに6:20到着)で、所要時間は約8時間20分。運賃は、仙台−富山間で片道8,600円、往復15,500円。仙台からのルートは、東北自動車道、山形自動車道、日本海東北自動車道、北陸自動車道などを乗り継いで、黒部、滑川に停車したあと、富山駅前に着く(富山からはその逆コース)。富山への観光ルートとして気軽に利用できる。

 富山地方鉄道では現在、東京線、大阪線、名古屋線、新潟線、金沢線が運行されており、仙台線が新たに加わることで利便性がさらにアップする。ちなみに同社では、4月1日から高山線の運行も開始。こちらは高速バスではなく、国道41号を使った特急バスだが、高山と富山の間を約2時間25分で結ぶ。1日4往復で予約不要、運賃は高山濃飛バスセンター〜富山駅前・笹津で片道2,000円、往復3,500円。

 富山地方鉄道では、「仙台線は富山と東北・仙台をダイレクトに結ぶ初めての公共交通となる。観光・レジャー、ビジネスなど、交流人口の拡大に貢献できればと思っている。ぜひご利用ください」と話している。




問い合わせ
●加越能高速バスセンター
TEL.0766-22-4890
http://www.kaetsunou.co.jp/

●イルカ交通・きときとライナー予約センター
TEL.0766-21-7777
http://www.iruka-net.jp/kitokito

●西日本ジェイアールバス・高速バス
TEL.0570-00-2424
https://www.nishinihonjrbus.co.jp/express/

●富山地鉄高速バスセンター
TEL.076-433-4890
http://www.chitetsu.co.jp/

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