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2008年 3月 26日 [ トピックス ]

No.345-2:高岡大仏に見守られながら永遠の愛を誓う


 奈良、鎌倉とともに日本三大仏の一つに数えられる高岡大仏(鳳徳山大仏寺)。平成の大修理を終えた大仏さまに見守られながらの“はんなりウエディング”を企画する「たかまち和婚プロジェクト」が立ち上がった。高岡市内の美容室や旅館、貸衣装店、フラワーショップなど6店舗と大仏寺が連携し、新しい和婚スタイルを提案する。

●たかまち和婚プロジェクト発足、結婚式受付中

 由緒ある寺院での仏前結婚式が静かな人気となっているなか、奈良、鎌倉とともに日本三大仏の一つに数えられる高岡大仏(鳳徳山大仏寺)に見守られながらの“はんなりウエディング”を企画する「たかまち和婚プロジェクト」が立ち上がった。高岡市内の美容室や旅館、貸衣装店、フラワーショップなど6店舗と大仏寺が連携し、純和式の流れを残しつつも新しい和婚スタイルを提案する。
 
 メイク、着付けなど式の準備は、高岡大仏の目の前に建つ、明治元年創業の旅館角久にて。和装に合わせて現代風にアレンジしたメイク・ヘアスタイル、白無垢、色打ち掛けなどの着付けを行ったあと、大仏寺での挙式へ。新郎新婦が和傘をさして大仏寺・本堂に入り、めぐり会ったこと、結ばれたことに感謝し、来世までの結びつきを仏前で誓う。指輪の代わりに数珠を交換する儀式なども行う。
 
 挙式後、旅館角久で会食し、富山の旬の素材などを使った料理と酒で新郎新婦の新たな門出を祝う。富山名産の蒲鉾や赤飯、紅白まんじゅうなどの引き出物、花束、撮影などもセットになっており、料金(25名)は一式98万円。1日1組限定で、厳かな雰囲気の中で奥ゆかしさと上品な華やかさに包まれたウエディングが挙げられる。高岡大仏の前で永遠の誓いをしてみてはいかがだろう。

●平成の大修理を経て、美しくなった大仏さま

 新郎新婦を見守る高岡大仏(市指定文化財)は、承久3年(1221)ごろに創建されたと伝えられている。木造大仏であったため、長い歴史のなかで大火による焼失と再建を繰り返したことから、燃えることのない大仏を求める声があがり、昭和7年(1932)に現在の銅器製の大仏が完成し、翌年に開眼式が行われた。総高15m85cm、総重量65tで、大円輪の光背が珍しい阿弥陀如来坐像だ。高岡の銅器職人の技を結集して造られたもので、“銅器のまち”、“ものづくりのまち”高岡のシンボルともいえる存在となっている。

 高岡大仏は、昨年8月から12月にかけて、「平成の大修理」が行われ、表面のひび割れや台座の補修、色の塗り直し、台座下の回廊の改修などを経て、美しく生まれ変わった。昭和8年に高岡を訪れ、大仏を拝した歌人与謝野晶子が鎌倉大仏より一段と美男で感嘆したという逸話も残されているが、大修理を経た大仏さまのお顔を見るとそんな逸話も納得できるだろう。
 
 たかまち和婚プロジェクトの発起人である美容室「CORSO HAIR WORKS」の島田裕介代表は、「メイク・ヘアメイク、着付けなど、その道のプロが協力し、新しい和婚スタイルを提案する。高岡大仏に見守られながらの新しい門出は、新郎新婦にとって一生の思い出に残るだろう。高岡の魅力発信につながることも期待したい」と話している。



問い合わせ
●CORSO HAIR WORKS(コルソ・ヘア・ワークス)
TEL&FAX.0766-21-4621
http://www.corso-hw.com/

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