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2006年 8月 30日 [ トピックス ]
No.263-1:インターネット公売開始! 9月に八尾の土地を初入札
富山県は県税の滞納者から差し押さえた物件をインターネット上で競売する「インターネット公売」を9月からスタートさせる。ネット公売で差し押さえ物件を計画的に処分し、県税の収入率向上につなげる。
●入札への参加申し込み受付中
インターネットオークションが人気を集めるなか、富山県は県税の滞納者から差し押さえた物件をインターネット上で競売する「インターネット公売」を9月からスタートさせる。
県が参加するのは、インターネットサービス企業大手のヤフーが運営する「ヤフーオークション」。差し押え物件のインターネット公売は年6回行われており、7月現在で東京都や埼玉県など全国23都道府県が参加している。
公売の流れとして、インターネットで入札参加者を募集し、指定の入札期間に参加者がパソコンで入札額を入力。最高額を入力した人物が落札することになり、落札者にはメールで通知される。不動産は1回の入札で落札者が決められ、動産は何回でも入札できる競り売り方式となる。
今回、県が初めての物件として売り出すのは、おわら風の盆として全国に知られる富山市八尾町の土地(宅地)198平方m。最低入札価格は266万7,000円を予定。8月22日(火)から入札への参加申し込み受付が始まっており、9月5日(火)に参加申し込みが締め切られ、13日(水)~19日(火)まで入札が行われる。入札期間終了後、22日には落札価格が確定し、インターネット公売の物件詳細画面に落札者のIDと落札価格が表示される。
●落札価格が見積価格を大きく上回るケースもあり
県税の滞納繰越額は、平成15年度に31億2,600万円、16年度で30億6,800万円、17年度で27億4,600万円と減少傾向にあり、県税の収入率も17年度97.7%と改善傾向にあるものの、地方の財政環境が厳しいなか、収入率アップが大きな課題となっている。
これまで、県税の滞納処分によって差し押さえられた物件の公売は、入札参加者が入札会場に出向いて入札する「出場入札」によって行われてきた。しかし、参加者(買い手)が少ないことから不調となるケースが多く、再度公売にかけても買い手がつかないこともある。また、競争原理が働かず、地元業者が見積価格に近い水準で落札するなど問題点もあった。
インターネット公売では、県内外に広く公売情報を知らせることができることや、24時間の入札が可能であることから多数の入札者が確保できること、入札者同士が入札額を競り合うことによって、より高価での落札が期待できるなどのメリットがある。
ヤフーのインターネット公売では、過去に三重県がリゾートホテルの建物と土地を出品し、約3億円で落札されたのが最高額となっている。動産では、北海道赤平市が出品したD51型蒸気機関車の模型が見積価格51万円に対し、約800万円で落札されるなど、落札価格が見積価格を大きく上回るケースがある。
富山県経営管理部税務課では「インターネット公売で差し押さえ物件を計画的に処分し、県税の収入率向上につなげたい」と話している。
問い合わせ
●富山県経営管理部税務課
TEL.076-444-3177
FAX.076-444-3487
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1107/kj00004010.html