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2006年 7月 12日 [ トピックス ]

No.256-2:富山県の販路開拓支援策と連携!! 商工中金の「富山ものづくりブランド活性化ローン」


 政府系金融機関「商工組合中央金庫」(商工中金)の富山支店と高岡支店は、富山県の販路開拓支援の認定制度とタイアップし、創業・ベンチャー企業に対して金利面などで優遇する「富山ものづくりブランド活性化ローン」の取り扱いを始めた。自治体の販路開拓支援策と連携したローンを創設したのは、商工中金の支店のなかで初めて。

▲「楽歩(らっぽ)」と「フィッシュオーブン」は
富山プロダクツの選定商品

●富山県の販路開拓支援の認定制度とタイアップ

 政府系金融機関「商工組合中央金庫」(商工中金)の富山支店と高岡支店は、富山県の販路開拓支援の認定制度とタイアップし、創業・ベンチャー企業に対して金利面などで優遇する「富山ものづくりブランド活性化ローン」の取り扱いを始めた。ものづくり支援を目的とする自治体と商工中金との連携は全国で進められているが、自治体の販路開拓支援策と連携したローンを創設したのは、商工中金の支店のなかで初めてだ。

 同ローンは、県の「トライアル発注制度」、「富山プロダクツ認定制度」、「富山の深層水ブランドマーク使用許諾制度」のいずれかで認定を受けた、業歴3年を有する県内の法人を対象としている。「トライアル発注制度」は、県がベンチャー企業などの商品を一定の手続きを経て認定すれば、随意契約(競争入札ではなく、任意に特定の者を選んで契約する方法)で購入できるもので、富山県では新産業の育成を図るため、平成17年度から全国に先駆けて導入。平成17年度は県内31事業所の40商品、18年度は県内9事業所の12商品が認定されている。

 「富山プロダクツ認定制度」は、県内で企画・製造される性能や品質、デザイン性に優れた工業製品を富山プロダクツ選定商品として国内外に情報発信し、販売開拓をバックアップするもので、平成15年度からこれまでに54商品が選定されている。「富山の深層水ブランドマーク使用許諾制度」は、富山湾の深層水を用いた優良な商品に対し公認ブランドマークの使用を認めるもので、95商品(平成18年3月現在)がマークを使用している。

●「元気・とやま子育て応援企業ローン」の取扱いもスタート

 6月中には、県内4企業に合計5,000万円の融資が行われた。融資先と対象商品を紹介しよう。平成15年度に富山プロダクツに選定されたカナヤママシナリー(株)<黒部市>の商品「楽歩(らっぽ)」はリクライニング機構などを持った軽量・多機能な車椅子。電子ビーム溶接機を使ったアルミ溶接技術が商品開発のベースとなっている。同じく平成17年度に富山プロダクツに選定された(株)ヤマシタ<富山市>の「フィッシュオーブン」は、輻射熱によって効率よく火を通すことができるアウトドア用調理器具。平成17年度トライアル発注制度で認定された山田工業(株)<富山市>の「デクサー」は滅菌器に接続し、有毒ガス(酸化エチレンガス)を除去する排ガス除去装置。キマド(株)<富山市>の「スケルトンウィンドウ」は、窓枠の外側にペアガラスを装着させた塗装メンテナンス不要の木製サッシで、平成17年度トライアル発注制度で認定された。どの商品も独創的なアイデアを生かした高機能なものばかりだ。

 商工中金富山支店では、「県が推進する販路開拓支援策と提携した全国初のローン。産業振興、地域経済の活性化を支える製造業の方々と優れた商品をバックアップすることで、その波及効果に期待したい」と話している。

 また、商工中金富山支店と高岡支店では、富山県の「子育て支援企業エントリー制度」とタイアップした「元気・とやま子育て応援企業ローン」の取扱いも始めた。子育て支援企業エントリー制度は、仕事と子育てが両立できる環境づくりに積極的に取り組む企業を支援するため、当該企業に登録してもらい、その取り組みを県のホームページに掲載するもので、登録された企業は同ローンが利用できる。貸付利率で優遇する独自の融資となっている。



問い合わせ
●商工中金富山支店
TEL.076-421-4126
FAX.076-421-4136
http://www.shokochukin.go.jp/

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