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1998年 7月 28日 [ 特産品 ]
No.022-1:こだわりの大吟醸を活用した特産品 シリーズ第3弾は手作り地酒アイス
■手作り地酒アイス「氷見の海物語」
富山県氷見市に、「氷見の海物語」と名付けられた手作り地酒アイスがお目見えした。フタをあけると冷気のなかに日本酒の香りがほのかに漂い、舌にとける甘さのなかにも日本酒の風味が残る。氷見の地酒である大吟醸「鰤起こし」と純米大吟醸「大敷網」を活用したもので、氷見の新しい特産品として期待を集めている。大吟醸「鰤起こし」入りと純米大吟醸「大敷網」入りの2種類があり、いずれも130mgカップで300円。
■地酒を使った特産品づくり第3弾
「氷見の海物語」に使用されている大吟醸「鰤起こし」と純米大吟醸「大敷網」は、平成6年から氷見商工会議所が中心となって、酒米の栽培から蔵出しまですべて地元で行っているこだわりの地酒。オーナー会員を募っての酒造りのため、地酒の数量は限定されるが、広くPRするためにこの地酒を活用した特産品づくりにも力を入れてきた。これまでに大吟醸ゼリー、酒米クッキーがすでに商品化されており、この地酒アイス「氷見の海物語」はシリーズ第3弾となる。
■低脂肪でさっぱりとした味
「氷見の海物語」を開発したのは、氷見市内の川田食品。氷見商工会議所の地酒を活用した新しい特産づくりの呼びかけに、地酒入りアイスクリームを提案し、今年始めから試作に着手した。もっとも工夫したのは酒とミルクのバランスで、乳脂分が多いと酒の香りが負けてしまうため、乳脂分を抑えたジェラートタイプに仕上げた。また、大吟醸酒の風味を生かしながら、酒の飲めない人にも幅広く食べてもらえるよう、地酒の配合にも試作を繰り返した。そして3月下旬に行われた新酒試飲会でサンプルを発表したところ、「さっぱりした舌ざわりと酒の風味がマッチしていて食べやすい」との好評を得て、この6月に商品化にこぎつけた。現在、氷見市内の洋菓子店や、ホテル、民宿などで通年販売されているほか、宅配の注文も受け付けており、早くも県外から注文が相次いでいる。
●川田食品株式会社
〒935-0031 富山県氷見市柳田沖之宮1212
TEL 0766-91-2721