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1998年 3月 21日 [ トピックス ]
No.017-1:月刊『富山湾魚類(おさかな)図鑑』創刊 毎号1種、8年がかりで100種の魚を集大成
魚種豊富なことで知られる富山湾。その富山湾に生息する食用となる魚介類のなかから、毎号旬の1種を選び出し、写真、イラストを駆使して徹底解説していくユニークな月刊誌『富山湾魚類(おさかな)図鑑』(定価500円)が創刊された。1月末に発刊された第1号「ブリ」を皮切りに、今後8年がかりで、富山湾の魚類・甲殻類・軟体類など100種類を紹介していく予定。完成すれば、分冊形式の大図鑑として集大成することになる。
この『富山湾魚類図鑑』を発行する富山市のアキ編集室・岡田順一さん(42)は、富山県の自然・風物・建築物などを紹介するシリーズ誌『富山写真語(とやましゃしんがたり)・万華鏡』(全70号)を6年間にわたって出版。その編集活動のなかで知り合った前魚津水族館長・坂下顕さん(68)の、魚に関する豊富な知識と魚たちへの想いにあふれた話に魅せられ、坂下さんを著者に今回の出版を企画した。
A4ワイド版、12ページの同誌は、最初に魚の“顔”をアップでとらえた迫力あるカラー写真を掲載。この鮮魚の手配には、富山湾の魚の目利きである漁業関係者があたり、毎号プロの目が厳選した魚の美しさを見ることができる。5ページにわたる解説には、著者である坂下さんによる点描画や、各部分の名称を細かく書き込んだ解説図がおり込まれている。
また、魚津水族館で試みられた飼育法など、坂下さんの40年以上に及ぶ研究・観察の経験をもとにした「生態観察雑感」も興味をそそる。さらに、子供向けの「えほん」のコーナーも設けられ、マダコのマーちゃんとの対話から、その号の魚の生態が分かるようになっている。
富山湾に棲む魚たちの魅力や生態を通して見えてくるふるさとの海の環境。それらを若い世代にもっと知ってもらいたいと、県内すべての小・中学校、高校・短大・大学、公立図書館に、企業の協力を得て寄贈されることになっている。
●アキ編集室
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