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2001年 11月 5日 [ トピックス ]

No.082-3:幻想的な光を放つ、「氷見ブリ」の照明灯


●全国ブランド「氷見ブリ」にあやかって

 “ブリ起こし”と呼ばれる雷鳴とともに富山湾に回遊してくる寒ブリ。産卵期を控え、脂の乗った鰤の味わいは格別である。なかでも富山湾で揚がる「氷見鰤」は、最高級の物として古くからその名を知られており、11月3日から公開中の映画「赤い橋の下のぬるい水」(今村昌平監督作品、主演:役所広司、清水美砂 配給:日活)でも、漁のもようが紹介されている。
 冬の寒ブリ漁をひかえた氷見市では、ブリをデザインした歩道照明灯70基を、湾岸沿いの「漁火ロード」に設置した。潮騒を聞きながら、約1キロにわたって続く、“ブリライト”の幻想的な光と沖合の漁火、湾岸に点在する街の夜景が楽しめるとあって、氷見市の新たな散策スポットとなっている。
 歩道照明灯は高さ1.4メートル、直径26センチメートル。ブリが頭を上に、尾を下にして立ったような状態で、ユニークな形の“氷見ブリ”型照明灯ともいえる。銀色のアルミ合金鋳物で、4本のフレームとオレンジ色の光がお洒落だ。散歩やジョギング中でも見て楽しめるように、デザインにも配慮されている。


●魚の街氷見のイメージアップに  

 「漁火ロード」は氷見漁港緑地公園から島尾海浜公園までの約4キロの区間。沿道には「日本の渚百選」にも選ばれている松田江浜や松林、氷見市海浜植物園などが広がる。「漁火ロード」の整備計画では、平成17年度までに残りの約3キロにも“氷見ブリ”型照明灯を設置し、合計270基の光が沿道を照らす予定だ。
 氷見の浜をわかせる本物の「氷見ブリ」は、これから冬にかけて最盛期を迎える。青緑色の背に、銀白色の腹、そして黄色の帯が走る胴体は美しく、富山湾でとれる魚のなかでも横綱の風格が漂う。
 日本海の荒波で鍛えられたたくましい氷見ブリをモチーフにした美しい照明灯が夜道を、そして人の心に温かな光を投げかけてくれるようにと、地元では願っている。

問い合わせ
●氷見市土木課
TEL(0766)74-8071

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