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2001年 12月 20日 [ 特産品 ]
No.085-4:ユニークな木製バット、続々誕生
●バットスイングのヘッドスピードが計測できる
富山県の南西部に位置する福光町は、国内に10社ある木製バットメーカーのうち、6社が集中する日本有数の木製バット生産地。生産量は国内の約7割を占めている。社会人野球では2002年のシーズンから金属バットに替えて木製バットが使用されることになっており、福光町産の木製バットの活躍に一層の期待がかかる。そんななか、スイングのヘッドスピードが計測できるバットと、素振り用の長尺バットが、町内の木製バットメーカー「ロンウッド」で開発され、話題となっている。
スピードメーター付きバットは、木製バットの先端部にバネ式の測定器を埋め込んだもので、スイングするだけでヘッドスピードが一目でわかる仕組み。硬式用バット(重さ約900g)では、高校生で秒速23-28m、大学生で28-31m、プロ選手で31-35m、プロのパワーヒッターで37m以上との目安があり、練習時の素振りで簡単に数値を測定できるのが魅力だ。
ただし、あくまでも測定器なので、実際にボールを打つことはできない。
●動作解析のデータなどを基に測定器を開発
スピードメーターを用具に装備するというアイデア自体は、ゴルフクラブなどにも使われており新しいものではない。だが、木製バットで、しかも手ごろな価格 (7,000円)で市場に登場したのはこの商品が初めて。硬式用(重さ約900g)、軟式・一般用(重さ780g)、少年用(重さ600g)の三種類がある。
開発にあたっては、富山県工業技術センター生活工学研究所の協力を得て、高校の野球部員のスイング動作を解析。そのデータをもとに調整を行ったことで、測定器の精度への信頼性も高まった。
長尺バットは、通常のもの(84から85cm)よりも長い110cm、115cm、120cmの3タイプで、素振りに使用することで安定したフォーム作りなどに役立つ。また、トスバッティング用に96cmのものも開発されている。
問い合わせ
●ロンウッド
TEL(0763)52-0400