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2002年 8月 7日 [ トピックス ]
No.099-3:蒸気機関車「SLシーサイド号」が、黒煙を上げながら雨晴海岸沿いをひた走る
●ポニーの愛称のごとく、足どり軽く
氷見線全線開通90周年、氷見市制50周年などを記念し、9月14日(土)〜16日(休)、蒸気機関車(SL)がJR氷見線を走る。富山湾越しの立山連峰が望める景勝の地・雨晴海岸など、海沿いを走ることから、「SLシーサイド号」と名付けられており、JR高岡駅と氷見駅間(全長16.5キロ)を期間中の午前・午後一往復ずつ運行する。運行1カ月前の8月14日(水)10時からJR取扱い分の指定乗車券(2,496席分)が全国のみどりの窓口で発売される。
蒸気機関車の型式は4両編成のC56型ム160号で、小型で足回りが軽快という特徴から「ポニー(小型馬)」の愛称で親しまれている。昭和初期に製造されたこの160号は現役時代に全国各地で活躍。現在も足どり軽く、ぐいぐい車両を引っ張る。富山県内でのSL運行は、JR城端線の全線開通百周年を記念して平成9年に行われたイベント以来5年ぶりとなる。
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●黒煙を上げながら疾走する蒸気機関車の勇姿
県西部の中心都市・高岡市と魚都として知られる氷見市を結ぶJR氷見線は、中越鉄道(当時)の路線として産声をあげ、明治33年高岡〜伏木間、45年春に島尾、秋に氷見まで延伸し、全線開通を果たした。そして大正時代半ばに国鉄(昭和62年からJR)へ営業権が移り、現在に至っている。
高岡駅と氷見駅間全長16.5キロの沿線には、住宅街や工場地帯、海岸などが広がり、変化に富んだ風景も魅力といえる。高岡駅から出発した列車は、越中国分駅を過ぎ、岩崎鼻灯台を抜けたあたりから雨晴の海岸沿いへ。海から立ち上がる男岩、女岩、義経岩と見どころが尽きない。海岸線を抜けると、松林のなかを一直線に線路が伸び、美しい風景を醸し出している。懐かしい汽笛の音を響かせながら、海岸沿いや松林のなかを黒煙を上げながら疾走する蒸気機関車の姿は、まさに郷愁をそそる風景。乗車するもよし、沿線でシャッターチャンスを待つもよし。富山の美しい風景とSLシーサイド号のワンシーンを楽しみたい。
なお、期間中の運行ダイヤは、次のとおりで、運賃は高岡〜氷見駅間の片道で大人1,360円、小人670円。
・シーサイド1号/ 9 :00ごろ高岡駅出発、10:00ごろ氷見駅到着
・シーサイド2号/11:00ごろ氷見駅出発、12:00ごろ高岡駅到着
・シーサイド3号/13:00ごろ高岡駅出発、14:00ごろ氷見駅到着
・シーサイド4号/15:00ごろ氷見駅出発、16:00ごろ高岡駅到着
問い合わせ
●氷見線にSLを運行する会事務局
TEL 0766-23-5000
(高岡商工会議所)
TEL 0766-74-1200
(氷見商工会議所)