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2002年 9月 11日 [ 特産品 ]
No.101-1:たわわに実った呉羽梨・豊水の摘み取り、最盛期
●全国でも高く評価されている味のよさ
甘くてみずみずしいナシの季節。富山市の中央部に位置する呉羽山・城山の丘陵地帯から小杉町・大門町にかけての一帯は、「呉羽梨」をブランド名とする県内最大のナシの生産地。8月の「幸水」に続き、9月初旬から「豊水」の収穫が始まっており、生産農家では摘み取りに大忙しの様子だ。
都市近郊でありながら、この一帯には約191ヘクタ−ルものナシ畑が広がる。畑の中には樹木が規則正しく並び、棚付けされた枝にたわわに実ったナシが黄金色のような輝きを見せる。幹線道路沿いに選果場やナシを販売する店が点在し、また生産農家の自宅前でも透明な袋に詰められたナシが並び、その光景は夏から秋にかけての富山の風物詩ともなっている。
生産量は年約5,000トン。味のよさは全国でも高く評価されており、約43パ−セントが関西・中京など、県外へ出荷されている。
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●おいしいナシのポイントは、水分、甘み、肉質の3つの調和
「呉羽梨」の主力品種の特徴をそれぞれ紹介しよう。まず8月初旬から下旬にかけて収穫される「幸水」(今季の収穫はほぼ終了)は、強い甘みとサクサクとした食感が特徴で、呉羽梨を代表する品種。粘土質の土壌や気象条件が栽培に適しており、呉羽の丘陵地は全国有数の産地となっている。
続いて今が旬の「豊水」は、ナシの傑作と呼ばれる品種。酸味があり、幸水に比べてやや果肉がやわらかく、完熟しても1週間ほど日持ちがする。今年は夏場の好天に恵まれたことで、大粒で糖度の高いものが揃っている。収穫は9月下旬まで続く。
そして10月初旬から下旬にかけて収穫されるのが「新高」。上品な芳香が魅力で、大果にしては果肉がやわらかい。
値段は、大きさと形がよく整った20玉ほどの豊水(10キロ)で5,000円ほど。全国発送も可能だ。
富山のナシの甘みで、味覚の秋を実感してみてはいかがだろうか。
問い合わせ
●なのはな農業協同組合呉羽梨選果場
TEL076-434-1100