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2002年 9月 25日 [ 特産品 ]

No.102-3:うまみ成分の多い美味しい豚肉、「黒部名水ポーク」


●全国どこの産地にも負けない豚肉を

 黒部川周辺の4軒の養豚農家が生産する「黒部名水ポーク」が、富山県内はもとより、県外の消費者やピッグ・ブリーダー(優良な豚の繁殖家)から注目されている。料理や食材をテーマにしたテレビ番組でも紹介され、一躍全国にその名が広がった。
 黒部名水ポークの主な特徴として、スライスした後の肉汁の漏れが少ないのでうまみ成分が多く、保水性の高さから調理後もジューシーな味わいが楽しめること、コレステロールの含有率が少なくヘルシーなことなどがある。「豚肉でありながら、さらっとしたうまさ」「トンカツは冷めてもやわらかい」「豚しゃぶが美味しい」などの声が消費者から寄せられている。また地元のトンカツ店では黒部名水ポークを使った1日限定メニューも登場しており、好評を得ているようだ。
 美味しい豚肉を可能にするのが、大ヨ−クシャー、ランドレースなど優良品種へのこだわりのほか、ミネラルを豊富に含んだ黒部川の伏流水や竹酢液を混ぜ合わせた飼料へのこだわり。4軒の養豚農家では、飼料の配合などの勉強会を定期的に開き、飼育技術の向上を図っている。

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●“高品質で安全、安心な豚肉を食卓に”

 養豚農家のリ−ダー的存在である木島敏昭さんの豚舎では、年間に生産する2,000頭の肉豚の約1割を厳選し、黒部名水ポークとして出荷している。出荷量が少ないだけに、黒部市と富山市の数軒の精肉店で扱われるだけだが、品質の高さと美味しさの評判が広まっている。
 「仲間と5年前から黒部名水ポークのブランド化を進めてきました。今では全国どこの産地にも負けない、おいしい豚肉になったと自信をもっています。もちろん遺伝子組み換えの原料や肉骨粉は一切使用していません。食品の安全性に厳しい目が注がれるなかで、“高品質で安全、安心な豚肉を食卓に”という思いで飼育に励んでいます」と木島さんは語る。
 肉豚の品種改良や飼料の研究などに取り組む、生産者の情熱が「黒部名水ポーク」の美味しさをはぐくんでいるようだ。

問い合わせ
●黒部市養豚組合
TEL 0765-54-2111(黒部市役所農政課内)

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