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2002年 11月 27日 [ トピックス ]

No.106-2:富山ゆかりの作家にふれるひとときを


●富山の文学と風土を研究するための場

 源氏鶏太、田中冬二、角川源義ら、富山ゆかりの作家の作品や資料などを収集した「洗足学園富山文庫」が、富山県立図書館に開設された。今年3月の洗足学園魚津短大閉学に伴い、同短大が昭和58年から収集してきた同文庫を受け継いだものだ。
 富山文庫は、富山にかかわる明治期から近年までの文学作品(小説、和歌、俳句、短歌、詩、随筆)のほか、作家や各文学作品に関する研究書、作品の初出誌、同人誌、自筆原稿、書簡などで構成されている。総点数は約1万3,600点で、近代文学資料群約4,000点、郷土資料群約3,000点、雑誌群約 6,600点と、まさに富山の文学と風土を研究するための貴重な資料が揃っている。

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●帯紙の付いた貴重な資料などを収蔵  

 富山文庫の注目すべき点は、作品に付けられた帯紙やカバーがそのままの状態で残されていることだ。作品を端的に紹介した宣伝文字を記した帯紙は、出版社の意気込み、本のイメージなどを伝えてくれるもので、作品の研究者にとって貴重な資料となるだろう。
 県立図書館2階のコレクションルームには常設展示コーナーが設けられており、富山文庫の内容パネルや富山ゆかりの作家30人の写真、生没年、主な作品名が紹介されている。源氏鶏太、柏原兵三ら作家の自筆原稿や作品もケースの中に数点展示され、推敲を重ねた文字が作品をより身近なものに感じさせてくれる。なお、閲覧可能な資料は目録となっているので、窓口で希望の資料を確認したい。

問い合わせ
●富山県立図書館
TEL 076-436-0178

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