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2002年 11月 27日 [ トピックス ]
No.106-1:高岡クラフトの新ブランド「HiHill」、誕生
●高岡の技術力の高さをアピール
高岡市デザイン・工芸センターと高岡市の銅器、漆器などに関連した10企業・3団体が、伝統工芸の技術をベースに、銅器と漆器の新手法を組み合わせた商品を共同開発した。
ブランド名は「HiHill」(ハイヒル=高岡という意)で、照明器具、トレー、猪口、小箱、マテリアルプレートなど、多彩な商品がラインナップされている。鉛レス合金を使った本体の表面に漆を重ね塗りしたモダンな猪口やマテリアルプレート、ガラスと金属を融合させたデカンタなど、商品は従来の銅器、漆器のイメージを打ち破るユニークなデザイン、色、素材が特徴。9月から10月にかけて東京で初めて開催された商品発表会では、約350点が展示され、金属特有の質感、漆の深い色合い、ユニークなデザインに魅了された来訪者も多かったようだ。
→写真をダウンロード(350dpi)
●高岡の新しいクラフト産業と産地イメージを高める
高岡銅器は、加賀二代藩主前田利長公が高岡入城後の慶長16年(1611)、産業振興策として鋳物職人を現在の高岡市金屋町に住まわせたことに始まる。今日まで400年近い歴史を持ち、優れた技術・技法が脈々と受け継がれてきた。
現在、金属関連のメーカーは約500社を数え、銅器の販売額は全国一を誇っている。ただ、生活様式の変化や長引く不況の影響で販売額が落ち込んでおり、「HiHill」ブランドの誕生によって、一般消費者はもちろん、建築家やデザイナーらにも販路を拡大し、高岡の新しいクラフト産業と産地のイメージアップを図りたいと、関係者は期待を込めている。
問い合わせ
●高岡市デザイン・工芸センター
TEL 0766-62-0520