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2003年 1月 8日 [ 特産品 ]
No.109-2:「氷見ぶりアストル号」で氷見へいらっしゃい!
●展望室やサロン室のある欧風気動車に揺られて
“全国ブランドとなっている氷見の「寒ブリ」を味わいに富山県へ”。JR西日本では、1月と2月、関西圏の観光客をターゲットに、京阪神と氷見を結ぶ臨時急行「氷見ぶりアストル号」を計三往復運行(全席指定)させる。
往きの列車は1月25日、2月1日、8日の午前7時47分にJR大阪駅を出発し、京都や加賀温泉、金沢などに停車した後、高岡駅から氷見線に入り、景勝地の雨晴海岸を抜けて午後1時44分に氷見駅に到着。帰りは翌日の午前11時55分に氷見駅を出発し、午後17時43分に大阪駅へ。
アストル号は、キハ65・28車両を改造した欧風気動車(ディーゼル車)。3両編成(定員92名)で展望室やサロン室を備えている点が大きな特徴だ。通常は団体客を中心に運行されているジョイフルトレインだが、今回は一般観光客向けの臨時直通列車として走る。京阪神から北陸方面へは特急のサンダーバードが運行しているが、氷見駅に向かう場合、高岡駅で下車して氷見線への乗り換えが必要。その点、氷見ぶりアストル号は直通列車なので乗り換えの手間もかからない。
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●刺身や照り焼きと、ブリ料理に舌鼓
富山湾越しに立山連峰の絶景が楽しめる氷見は、富山県一の漁獲高を誇り、また日本海側有数の港町としても知られる。イワシ、マグロ、イカなど四季折々の魚介類が水揚げされるが、なかでも冬の「寒ブリ」は全国ブランドとしてその名をとどろかす。氷見沖にやってくるブリは産卵前で、脂がのった状態で定置網にかかる。漁船では、大量の氷水でブリを仮死状態にしてすぐに氷見漁港へ運ぶ、いわゆる「沖じめ」という方法が用いられており、ブリの鮮度は抜群だ。体重10 キロを超える堂々たる魚体は、背が青緑色で、腹が銀白色。目から尾に向けて走る黄色の帯が特に美しく、冬の味覚の王者といった風格である。
氷見市内にある寿司店や民宿、旅館などでは、脂がのった身を刺身や塩焼き、照り焼きといった料理にして出してくれる。キリッと締まった身の食感とまろやかな深い味わいは、一度口にしたら忘れられない。他にも、ブリの身やアラと大根を煮込んだブリ大根、内臓を使った煮なますなども酒の肴にもってこいといえる。
海沿いに点在する民宿や旅館では近年温泉を引いているところも多い。氷見の新鮮な魚介類に舌鼓を打ち、体の芯まで温まる湯につかるひとときを堪能したい。
問い合わせ
●氷見ぶりアストル号/最寄りのJRみどりの窓口
氷見市内の観光案内/氷見市観光協会
TEL 0766-74-8106
氷見市内の宿泊案内/氷見駅観光センター
TEL 0766-74-5453