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2003年 4月 9日 [ 特産品 ]
No.115-1:海の光る宝石、ホタルイカの神秘に触れる
●富山湾の春のファンタジー
富山湾の春の風物詩、ホタルイカ漁を早朝、船上から見学できる「ほたるいか海上観光」が4月12日(土)〜5月5日(祝・月)に開催される。午前3時に滑川漁港を出港し、沖合1・ほどに仕掛けられた定置網でのホタルイカ漁を観光船から見学するもので、夜明け前の海上で幻想的にきらめく、ホタルイカの不思議な光の群れを満喫できる。
ホタルイカは体長4〜7・、重さ約10gの小型のイカで、産卵期を春の富山湾沿岸で迎える。日中は水深約200〜600mに生息しているが、夕方から夜にかけて浮上し岸近くに寄り、夜明けまでに産卵を終えて海底へ戻る行動を繰り返すとされる。腕の先端に大型の腕発光器、眼の下方に眼発光器、頭部や胴部を中心に皮膚発光器をもち、光の明るさは一匹で30・四方が照らせるほどだ。
「ほたるいか海上観光」では、定置網に触れてその刺激で発光するホタルイカの大群を観賞できる。その様子は竜宮城が海面に浮かび上がってきたと形容されるほど幻想的である。滑川市の沖合はホタルイカの群遊海面として国の特別天然記念物に指定されている。
海上観光には予約(受付時間午前10時〜午後4時)が必要。料金は大人3,000円、小中学生2,000円(幼児は乗船不可)。集合乗船受付は、ほたるいかミュージアムで午前2時30分〜2時50分。出港は午前3時で、帰港は午前4時30分ごろ。
→写真をダウンロード(350dpi)
●ホタルイカの発光を水槽で間近に堪能
滑川漁港の横に建つ「ほたるいかミュージアム」(滑川市)では、生きたホタルイカの青白い光を楽しむことができる「ほたるいか発光ライブシアター」を5月 31日まで開催。産卵や定置網漁の映像ショーに続き、直径3mほどの半円形の水槽にホタルイカを数百匹も放ち、神秘的な発光を演出する。今年、開館5周年を迎えた同ミュージアムでは元気なホタルイカの発光を見てもらうために、低温で清浄、栄養豊富な富山湾海洋深層水で満たした備蓄用水槽を2基増設するなど、展示の充実を図っている。悪天候や高波などで海上観光が中止になった場合でもシアターで確実にホタルイカが見られるので安心だ。
また、魚津水族館(魚津市)でも水槽のなかで泳ぐホタルイカの発光の様子を間近で観賞できる。春の富山で神秘の光に出会うひとときを楽しみたい。
問い合わせ
●滑川市観光協会
TEL076-475-0100
http://www.city.namerikawa.toyama.jp/
http://www.micnet.ne.jp/hotaru-n/museum/museum/seatours.htm