●靴を脱ぎ、足元からゆっくりと疲れを癒す

　県内一の温泉郷・宇奈月温泉の開湯80周年を記念して、「足湯」が7月18日(金)、温泉街にある宇奈月公園に誕生する。薬師寺前の公園にあずまやや、人工のせせらぎを設けるもので、深さ約20ｃｍの湯舟に宇奈月温泉の源泉・黒薙温泉から引いた湯を流す。12人ほどがベンチに座り、温泉のぬくもりを足でゆっくりと楽しめる趣向。公園や周囲の山々の緑を眺めながらの足浴で長旅の疲れも癒されそうだ。
　足浴は自律神経への刺激、疲労回復などの効能が期待でき、全国の温泉地でも足湯への関心が高まっている。黒部峡谷探勝の後の疲れを足湯でまず癒し、湯煙情緒が漂う温泉街をそぞろ歩きしてみたい。宇奈月公園には、昭和天皇や与謝野鉄幹・晶子夫妻、宮柊二夫妻らの歌碑も建てられており、歌碑めぐりの時間も過ごせる。宇奈月温泉では、足湯を温泉街の新名所にしたいと考えている。

→写真をダウンロード（350dpi）


●秘境を走るトロッコ電車、7月18日に全線開通

　宇奈月温泉と黒部峡谷鉄道（トロッコ電車）にちなんだ話題をもう一つ紹介しよう。昨年9月18日の鐘釣橋自然落石事故の復旧工事のため、宇奈月駅〜猫又駅のみの区間運転となっていた黒部峡谷鉄道が7月18日(金)に全線開通する。昨年の紅葉シーズンはすでに区間運転となっていたため、欅平周辺の峡谷美を観賞しようと、全線開通を心待ちにしている人も多いことだろう。
　同鉄道は始発駅の宇奈月から終点駅の欅平までの全長20.1kmを約1時間20分かけて結ぶ。黒部川沿いを走る線路上には21の橋と41のトンネルがあり、山や川、樹木の緑が織り成すダイナミックな景観を車窓から堪能できる。また、沿線周辺には黒薙温泉や鐘釣温泉、祖母谷温泉などがあり、野趣満点の露天風呂も楽しめる。全線開通のトロッコ電車で、気分爽快な温泉浴と黒部峡谷の絶景を体感しよう。

問い合わせ
●足湯について／宇奈月温泉旅館協同組合
TEL.0765-62-1021

●トロッコ電車全線開通について／黒部峡谷鉄道
TEL.0765-62-1011