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2003年 12月 10日 [ トピックス ]
No.131-1:NPOが運営する粟巣野スキー場に注目
●ボランティアによってスキー場と地域を活性化
スキー&スノボシーズン到来。県内13スキー場は12月中〜下旬にオープンの予定となっており、天候や積雪状況が気になるところ。県内スキー場のなかで特に注目したいのが、立山山麓の粟巣野スキー場だ。昭和35年にオープンした同スキー場は県内でも草分け的な存在だが、近年入場者の減少などにより採算が悪化。スキー場を存続させ、地域活性化に役立てようと、地元住民や青年団、有志らによって民間非営利団体「NPOあわすの」が設立され、昨シーズンからスキー場の運営にあたっている。
昨シーズンは140名余りのボランティアの活躍やリフト券の値下げ、リフト乗り場での検札廃止などによる経費抑制によって来場者の減少に歯止めがかかった。今シーズンはさらに集客を図ろうと、ゲレンデ拡張による中級者向けコースの新設や天然ハーフパイプの開放、モーグルバーン・深雪バーンの拡張、キッズコーナー新設など、ハード面での充実に積極的に取り組んでいる。ゲレンデの草刈りや整地、リフト降り場の板張り替え、休憩用デッキの作成などはボランティアを中心に9月から進められてきた。あとは冬将軍の本格的な到来を待つばかりだ。
NPOあわすのの野崎和彦事務局長は「粟巣野スキー場は12月20日(土)にオープンします。スキー・スノボ・歩くスキーの無料講習会の実施や、立山少年自然の家などと粟巣野スキー場をバスで結び、宿泊者や修学旅行生の団体を運ぶサービスも計画しています。県外のお客さまにぜひ粟巣野の魅力を体感してほしいですね」と語る。NPOが運営するスキー場は全国でも粟巣野と宮城県白石市の蔵王白石スキー場の2カ所だけで、スキー人口が減少するなか赤字に悩む全国のスキー場関係者から粟巣野の取り組みが注目されている。
●お洒落なゴンドラが運行する、らいちょうバレースキー場
粟巣野スキー場が広がる立山山麓には、らいちょうバレースキー場と極楽坂スキー場もあり、3つのスキー場を合わせると12コースほどが楽しめる。
らいちょうバレースキー場<12月15日(月)スキー場開き>の魅力は、全長1,831mのゴンドラリフト。山麓駅から一気に山頂へ上がり、立山連峰や富山平野、日本海の大パノラマを満喫しながら爽快に滑ることができる。今シーズン、山麓駅に無料休憩所がオープン。またトイレなどもリニューアルされた。極楽坂スキー場<12月15日(月)スキー場開き>では、フード付きクワッドリフトで一気にジャイアントコースへ。長さ 3,000mの変化に富んだダウンヒルが楽しめる。ファミリーゲレンデ横にキッズパークが新設され、子どもたちも安心して雪に親しめる工夫がされている。
スキーやスノーボードで汗をかいたあとは、のんびりと温泉に浸かるのもいいだろう。立山山麓には温泉が湧出しており、日帰り入浴や宿泊に対応した施設が点在する。心と体を癒しに富山でウインターリゾートを過ごしてみてはいかがだろう。
問い合わせ
●粟巣野スキー場
TEL.090-3292-5975(12月20日前)、076-482-1844(シーズン中)
http://www8.ocn.ne.jp/~awasuno/
●らいちょうバレースキー場
TEL.076-481-1633
http://www1.coralnet.or.jp/sanreku/
●極楽坂スキー場
TEL.076-482-1311
http://www2.ocn.ne.jp/~go9ra9/