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2004年 1月 14日 [ トピックス ]
No.133-2:路面電車の万葉線に新車両登場!
●丸みを帯びた欧風の車体にユニバーサルデザイン
地球環境にやさしい乗物として、そのよさが見直されている路面電車。高岡市と新湊市を結ぶ「万葉線」(運行:万葉線株式会社)に1月21日(水)から新車両が導入され、営業運転を始める。
新車両「MLRV1000型」は、全長18.4m、幅2.4m、高さ3.4mの2車体連接タイプで、真っ赤な配色に丸みを帯びたモダンなデザインが目を引く。大きな特徴は、安全性や快適性、ユニバーサルデザインを追求した点だ。床面のステップ部分の高さがわずか30cm、通路の高さが36cmの低床式で、ドア幅125cm(現行車両90cm)、車椅子の乗車スペース、出入り口のフットライトなど、高齢者や身障者、子どもにも乗り降りしやすい装備となっている。車両前部には、高岡の伝統産業・高岡漆器の螺鈿細工で製作した会社のシンボルマークがエンブレムとして輝いている点も高岡の路面電車ならではだ。
●記念乗車券やネクタイピンなどを発売
万葉線は、高岡市の高岡駅前〜新湊市の越ノ潟間12.8kmを40分余りで結ぶ。半世紀余りにわたり、加越能鉄道によって運行されてきたが、モータリーゼーションの進展などから利用者が減少。一時は廃止も検討されたが、まちづくりに活用すべき社会資本、公共交通機関としての役割の重要性が見直され、平成 14年4月から第3セクターの新会社・万葉線株式会社によって運行されている。
万葉線株式会社では、「低床式で冷暖房を完備した快適な車両です。1日に22本が運行します。16年度に同型の車両をもう1台、17〜18年度に4台を導入する計画です。乗降客のみなさんに充実したサービスを提供し、ファンを増やしていきたいですね。運行を記念し、新車両をモチーフにしたネクタイピンやピンバッジ、記念乗車券を発売します」と話している。
なお、新車両は鉄道ファン向けの雑誌『鉄道ファン』2月号の表紙を飾るなど、全国の鉄道ファンからも声援が送られている。
問い合わせ
●万葉線株式会社
TEL.0766-25-4139