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2004年 4月 7日 [ トピックス ]
No.139-2:ぼくドラえもん!「ドラえもん文庫」開設
●高岡をドラえもんの情報発信拠点に
高岡市出身の漫画家、故・藤子・F・不二雄氏(本名・藤本弘、昭和8年〜平成8年)作の人気漫画『ドラえもん』の全1,344話を揃えた全国初の施設という触れ込みの「ドラえもん文庫」が、富山大学とこの4月に高岡駅前ビル「ウイング・ウイング高岡」に移転し拡充された高岡市中央図書館に開設された。高岡市中央図書館では、671冊の単行本や初版本、作品の初出誌コピー、研究書などが閲覧できる。
文庫の開設に尽力したのは、ドラえもん研究の第一人者・富山大学教育学部の横山泰行教授。横山教授は、世代・国境を越えて愛されるドラえもんを平成11 年から研究し始め、藤子氏の故郷・高岡を「ドラえもんの情報発信拠点にしたい」と作品収集に奔走してきた。また、漫画に登場する秘密道具やキャラクター、擬音語・擬態語などを分析し、データーベース化。富山大学では毎週1回、「ドラえもんの世界」を開講している。
『ドラえもん』は昭和44年に『小学四年生』(小学館)などで連載がスタート。主人公のドラえもんが、時間や空間を超えて瞬時に移動できる「どこでもドア」や、空を自由に飛べる「タケコプター」など、秘密道具を使って、友人のび太の夢を実現させたり、窮地を救ったりするストーリー。ドラえもんのおなかのポケットから飛び出すユニークな秘密道具が、読者の子どもたちに夢を与え続けている。
●ドラえもんは日本人好みの愛らしいキャラクター
「ドラえもんの魅力は、主人公のドラえもんをはじめ、のび太、しずちゃん、ジャイアン、スネ夫などの登場人物がいきいきと描かれている点です。ドラえもんというキャラクターには、日本人の大好きな主人公といわれる、フーテンの寅さんや夏目漱石の猫に通じる魅力があります。また、タイムマシンなど、時代を反映したような秘密道具(研究では1,963個)が登場するのも大きな魅力。今後は、作者が生まれ育った高岡の風土や気質などが作品に反映されているのかどうか、研究していきたいですね」と横山教授は語る。
今年は漫画連載開始35周年とテレビアニメ開始25周年が重なる節目の年。「子どもから大人まで、多くの人にドラえもんのおもしろさを知ってほしい。そしてドラえもんの誕生日の2112年まで読み続けられるように」と横山教授は期待している。
問い合わせ
●富山大学教育学部 横山研究室
TEL.076-445-6321
http://www.inf.toyama-u.ac.jp/doraemon/