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2004年 4月 21日 [ トピックス ]
No.140-2:トロッコ電車、いよいよ開通 〜マウスパッドをプレゼント!
●秘境・黒部峡谷へと誘うトロッコ電車
「トロッコ電車」の愛称で親しまれ日本一深いV字峡谷を走る黒部峡谷鉄道(宇奈月町)が4月20日(火)、今シーズンの運行を開始した。28日(水)までは宇奈月駅〜猫又駅、5月2日(日)までは宇奈月駅〜鐘釣駅の区間運行で、3日(祝・月)に宇奈月駅〜欅平駅の全線が開通する。1日(土)には、運転再開を祝うオープニングフェスティバルが宇奈月駅で開催され、獅子舞の実演や特産品などの販売が予定されている。
この鉄道は、宇奈月駅〜欅平駅間の総延長20.1kmを結び、平均16km/hで約1時間20分かけ、41のトンネルと峡谷に架かる22の橋を通り縫うように走る。車窓からは、人を寄せつけない断崖絶壁、エメラルドグリーンに輝く黒部川など、大自然のパノラマが圧倒的なスケールで広がる。
元々は、大正末期から昭和初期にかけて、黒部川の電源開発ためダムの建設資材や作業員の輸送を目的に敷設。開通当時、「生命の保障はしません」とキップの裏に記し、観光客には了解を取って乗せていたことは、今でも語り草となっている。現在は、軌道の幅こそ新幹線のほぼ半分、JR在来線の7割程度のミニサイズながら、自動列車停止装置(ATS)や列車無線装置を完備し、安全な観光鉄道として運行されている。なお、客車は、開放型の普通客車、天窓付きのパノラマ客車など4種類あるが、大自然の醍醐味を味わうならば普通客車を勧めたい。
●圧倒的な景色から温泉へ
沿線の見どころを紹介しよう。宇奈月駅を出発してすぐに渡る新山彦橋は、166mと沿線で最も長く、また傾斜のついた珍しい橋。黒薙駅のそばには、沿線で最も峻険な谷に架かる後曳橋があり、谷底までの約60mの高さを実感できる。そして、出し平ダムを通過し、青く澄んだダム湖と岩山・出六峰を眺めながら、ねずみ返しの岩壁へ。高さ200mにわたり垂直に切り立った大岩壁が対岸に迫ってくる。小屋平駅周辺では百貫山と断崖絶壁、黒部川の澄んだ水の景観が心を打つ。終点の欅平駅に到着したら、奥鐘橋や人喰岩周辺をはじめ、猿飛峡へ続く遊歩道を散策するのも楽しい。
野趣満点のトロッコ電車を降りて、温泉へ。起点の宇奈月温泉は大温泉地となっているほか、沿線には黒薙温泉や鐘釣温泉、欅平駅から奥には名剣温泉、祖母谷温泉があり、トロッコ電車が運行するこの季節にしか訪れることはできないため、湯めぐりしてみるのも一興だ。ちなみに黒薙温泉と鐘釣温泉では河原に湧き出る露天風呂も楽しめる。小さな石を組んで、自分だけの湯床を造ってみるのもいいだろう。
なお、同鉄道から、トロッコ電車の写真を使ったマウスパッドを10名様にプレゼント。住所・氏名・電話番号・記事を読んでのご感想をご記入のうえ、表題を「トロッコ電車・マウスパッド希望」と明記してkoho1@pref.toyama.lg.jpまでメールをお送りください。締切りは4月23日(金)。(発表は発送をもって代えさせていただきます。)
問い合わせ
●黒部峡谷鉄道・営業センター
TEL.0765-62-1011
torokko@kurotetu.co.jp
http://www.kurotetu.co.jp