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2004年 7月 7日 [ 特産品 ]

No.151-2:すいかの王様「入善ジャンボ西瓜」出荷−富山の夏の味覚を体験しよう


●日本一の大きさとさっぱりとした上品な甘味

 長さ約40cm、直径約30cm、平均重量15〜18kgの日本一の大きさと上品な甘味をもつ「入善ジャンボ西瓜」の出荷が、7月下旬から富山県東部の入善(にゅうぜん)町で始まる。
 スイカといえば、まっ先に丸い形をイメージするが、このスイカはラグビーボールを大きくしたような長楕円形。大きなものでは重さ25kgにもなる。淡緑色の表面に濃緑色の縞模様がくっきりと浮き出ているのも印象的だ。また、他のスイカにみられるような接ぎ木栽培ではなく、自根栽培されることも特徴の一つ。自根から黒部川扇状地の豊富な水分をしっかりと吸収することで、ピンク色の果肉がみずみずしく、サクサクとした歯ごたえになる。包丁を入れた瞬間に漂う強い香り、口に入れた時のさっぱりとした上品な甘味はこたえられない。
 入善ジャンボ西瓜の栽培の歴史を振り返ると、明治20年ごろに黒部市荻生村でアメリカの種苗店から導入して植えたのがはじまり。この品種が黒部川扇状地の砂質浅耕土地帯に適していたため、明治30年ごろから入善町でも栽培されるようになり、生産が拡大した。大正時代には朝鮮やロシアへも輸出されたほどで、黒部川流域では作付け面積約130haと、全国でも屈指のスイカ生産地となった。その後は丸玉種におされて激減し、近年の作付けは約8haにすぎないが、上品な甘味と“スイカの王者”ともいえる堂々とした姿で全国にファンも多く、また明治42年以来、毎年、皇室への献上品ともなっている。
 この入善ジャンボ西瓜は、出荷の際に、わらで作った“さん俵”と呼ばれる座ぶとんのようなもので挟んで荒縄でくくりあげるのも話題の一つ<写真>。その威風堂々の荷姿が贈答・中元用としても人気となっている。JA入善町で電話やメールにて注文できる(8月中旬まで)ほか、東京・JR有楽町駅前の東京交通会館地下1階にある富山県のアンテナショップ「いきいき富山館」でも販売されるので、問い合わせてほしい。
 なお、スイカのほかにも、山田村で栽培されている馬鈴薯や大沢野町のイチジク、細入村・大沢野町のラッキョウ、大山町の小佐波ミョウガ、富山市の千石豆 (ふじまめ)、高岡市の真黒ナス、ドッコなどが県内で夏に旬を迎える。ドッコとはキュウリの一種で、果肉が厚く、日持ちが良い野菜で、あんかけや詰め物などの料理に利用される。なお、このうちラッキョウ、小佐波ミョウガ、千石豆、真黒ナス、ドッコは、郷土に古くから伝わる食材として、今年4月、富山県野菜協会から「越中の伝統野菜」として選定されたところである。


●JR大宮駅で富山県東部の観光展を開催

 7 月7日(水)〜9日(金)、JR大宮駅・西口イベント広場で「富山県観光展」が開催される。県の東部エリアの3市3町(滑川市、魚津市、黒部市、朝日町、入善町、宇奈月町)が参加して、観光案内や観光パンフレットの配付、観光ポスターの掲示などにより、同エリアの魅力を紹介する。景品付きアンケートもあり、協力いただいた先着約800名の方々には、富山湾深層水ペットボトルや煮干しの袋詰め1袋など県の特産品がプレゼントされる。
 この夏は、さまざまな機会に富山の特産物や観光パンフレットを手にとっていただき、富山の魅力にふれてほしい。




問い合わせ
●入善ジャンボ西瓜について/
JA入善町(入善町農業協同組合)
TEL.0765-72-1190、0765-74-1699
FAX.0765-74-0997
E-mail : hanbai@ja-nyuzennmachi.or.jp
http://www.ja-nyuzenmachi.or.jp/

●越中の伝統野菜について/
富山県野菜協会(県食料政策課内)
TEL.076-444-3284
FAX.076-444-4410
E-mail : shokuryoseisaku4@pref.toyama.lg.jp
http://www.pref.toyama.jp/sections/1613/engei.htm

●富山県観光展について/
新川地域観光開発協議会
TEL.0765-24-1456
FAX.0765-24-1456
いきいき富山館
TEL.03-3231-5032
FAX.03-3287-1722
E-mail : info@toyamakan.com
http://www.toyamakan.com/

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