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2004年 9月 8日 [ 特産品 ]

No.160-1:大地から、海から− 富山の秋の味覚がいよいよ本番


●富山生まれの米の新ブランド「てんたかく」、全国デビュー

 秋の訪れとともに、大地から、海から富山の秋の味覚が続々と食卓へ届いている。
 まずは、新米。今年度の県産米が9月2日(木)、東京、大阪、愛知、静岡へ向けて初出荷された。トップバッターとしてこの日に出荷されたのは、県内4つのJAから集められた、県産早生品種の新ブランド「てんたかく」(59t)。今年が全国デビューの年となる「てんたかく」は、良品質系統の「ハナエチゼン」を母に、良食味系統の「ひとめぼれ」を父として交配させ、選抜・育成してきたもので、今年度から県内で約3,000haで栽培されている。(2004.5.19記事「高品質で美味しい富山米の新品種「てんたかく」、初秋にデビュー」参照 http://www.cap.or.jp/INT/No144/s-14401.html)高温条件でも品質がよく、低温や日照不足などの気象変動にも強いのが特徴だ。8月31日(火)に砺波市のJAとなみ野で行われた初検査では、期待どおり一等と判定され、今夏のような猛暑にも強く、高い品質を誇ることが裏付けられた。試験的な市場評価では、「ねばりがあっておいしい」、「外観品質がよい」、「砕米も少なく、白度上がりもよい(透明度が高い)」などと好評で、寿し職人からも「イキのいい寿しネタを引き立たせる味」といった声が届いている。
 なお、県産米の主力品種・コシヒカリも、9月中旬から出荷が始まる。色つやのよさに、ふっくらとした炊きあがり。立山連峰から流れ出る清らかな水と、米どころとして長年培われてきた技術、そして真心でおいしく育った富山米をぜひ賞味したい。
 もう一つの大地の実りが、ナシ。県内最大の生産地、富山市の呉羽地区では、棚付けされた枝にたわわに実った「呉羽梨」の摘み取り風景が本格的な秋の到来を告げている。同地区では主力品種「幸水」の収穫を終え、9月2日(木)から「豊水」の収穫がスタート。豊水は甘味のなかに適度な酸味があり、完熟しても 1週間ほど日持ちするのが特徴。今年は夏場に雨が少なかったこともあり、甘くてみずみずしいナシに成長した。値段は5kgで2,500円ほど。全国発送も可能となっている。


●新湊漁港を秋色に染める鮮やかな朱色

 富山湾からの旬の幸にも注目。この9月1日(水)、ベニズワイガニ漁が解禁となり、鮮やかな朱色が新湊漁港の市場を染めている。ベニズワイガニは丸みを帯びた三角形の甲に小さな目と長い手足が印象的だが、茹でると鮮やかで濃い紅色がさらに際立ってくる。刺身や味噌汁、二杯酢、カニ味噌などの定番の食べ方のほか、せいろで蒸したカニのわっぱ飯など、素材の持ち味を生かした逸品もあり、ぜひその繊細な味わいを楽しみたい。漁は新湊沖約35km、水深約 800〜1,200mに沈められたカニかごを使って行われ、12〜1月の最盛期を経て翌年の5月末まで続く。
 食欲の秋、味覚の秋到来。富山の旬の幸を堪能してほしい。




問い合わせ
●てんたかく/
富山県庁食料政策課
TEL.076-444-3282
FAX.076-444-4410
http://www.pref.toyama.jp/sections/1613/1613.htm

●呉羽梨/
なのはな農協呉羽梨選果場
TEL.076-434-1100
FAX.076-434-2544

●ベニズワイガニ/
新湊漁業協同組合
TEL.0766-82-7707
FAX.0766-84-7707
http://tairyonet.or.jp

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