●シロエビのみずみずしさ、透明感を表現
　“富山湾の宝石”と呼ばれるシロエビをモチーフにした「シロエビデザイン缶」が、キリン一番搾り(350ml缶)に登場した。シロエビは、体長が7〜 8cmの小型のエビで、生きているものは水晶のように透きとおった淡いピンク色をしている。漁業として成り立つほど大量に獲れるのは世界でも富山湾だけで、4月から11月までの8カ月間が漁期となっている。

　シロエビデザイン缶は、12,000ケースが富山県内で6月29日より数量限定発売。缶表面の黒地に4尾のシロエビがデザインされており、獲れたてのシロエビのみずみずしさや、宝石のような美しさ、透明感が上品に表現されている。“富山湾の宝石”というフレーズを生かすために、アルミの地色が部分的に現れており、光沢のあるラベルも印象的だ。

　キリンビール富山支社では、地域活性化に貢献することを目指し、2003年より富山県内の食の名産品と同社の商品をコラボレーションさせたキャンペーンを展開。第1弾として新湊漁業協同組合と共同でシロエビのＰＲキャンペーンを展開し、作製したシロエビポスターは県内外で話題となった。これらの地域応援キャンペーンに加え、今年4月から5月まで同社が全国で実施した、全国47都道府県の名産品とビールを贈る「選ぼうニッポンのうまい!」プレゼントキャンペーンで富山県のうまいもの代表としてシロエビが選ばれたことや、以前からシロエビのデザイン缶の要望が多かったことから今回の発売となった。

　キリンビール富山支社では「県内限定の発売ですが、中元の時期に重なることもあり、県外の人にも贈ってもらえれば、富山湾の味覚のPRにつながります」と話している。シロエビデザイン缶は、キリンビール北陸工場から1カ月ほど出荷される。

　シロエビは今が旬。富山への旅行の折には、シロエビの刺身や昆布〆、かき揚げなどをビールと一緒に味わってみたい。


●とやまの食材をふんだん使った空弁「富山弁」が登場
　空港で販売される「空弁」が全国的にブームとなるなか、富山空港国内線搭乗口内の売店「ANA FESTA」に7月から登場した空弁「富山弁」も好評となっている。

　富山弁は富山市千歳町の日本料理店「いぶり鮨　香家(こうや)」が商品開発したもので、「ホタルイカの桑むすび」や「いぶり鮨」「昆布巻かまぼこ」などが弁当の目玉だ。ホタルイカの桑むすびは、県が開発した早生品種の富山米「てんたかく」と古代米で炊き上げたご飯に、実山椒を使って煮たホタルイカとゴボウをのせ、八尾産の桑の葉で包んだもの。調理法を発案したのは富山商業高校3年の藤田靖人さんと田代圭佑さん。商品開発の授業で思いついたアイデアで、最初はホタルイカの身から内臓を抜き取り、ご飯を詰めるというものだったが、香家の板長が試作を重ねるうちに現在の調理法に至った。

　いぶり鮨は、てんたかくを用いたすし飯に脂ののった富山産ブリと酢漬レンコンがのった“ブリ”と、同じすし飯に肉厚の天然サクラマスがのった“マス”の 2種類で、上品な味わいが特徴だ。素材のブリ、マスをそれぞれ冷燻という方法でいぶすことで味に独特の深みが醸し出されたほか、3日間の保存を可能にしたという。昆布巻かまぼこは、富山名産のかまぼこに桑の葉ときざみワサビを練り込んだもので、かまぼこの柔らかな食感と桑の葉、わさびの風味が冴える逸品だ。このほか、新湊産のシロエビのかき揚げや穴子入り昆布巻、季節の焼魚などが盛り込まれている。

　ちなみに富山商業高校の藤田さんらは、仕入れから販売まですべてを手掛ける経営実習「ＴＯＭＩ　ＳＨＯＰ」(11月に同高で開催)でホタルイカの桑むすびを販売することにしており、調理法を学ぶため香家で実習を重ねている。香家の女将・瀬戸祐子さんは「富山のいろいろな食材を使った弁当で、富山の味をまとめて楽しめます。高校生からのユニークなアイデアも生かしました。富山空港から出発の折にぜひお土産に」と話している。

　なお、キリンビール富山支社からキリン一番搾り、シロエビデザイン缶6缶パックを8名様にプレゼント。電子メールに、郵便番号・住所・氏名・電話番号、記事を読んでのご感想をご記入のうえ、表題を「シロエビデザイン缶」と明記してkoho1@pref.toyama.lg.jpへお送りください。＜締切りは2005年7月18日(月･祝)＞（発表は発送をもって代えさせていただきます。）




問い合わせ

●シロエビデザイン缶について／
キリンビール(株)富山支社
TEL.076-444-3530
FAX.076-444-3033
http://www.kirin.co.jp/

●空弁「富山弁」について／
いぶり鮨　香家
TEL.076-443-9666
FAX.076-443-9667