まだまだ寒い日が続くこの季節。熱々のラーメンが無性に恋しくなる。富山では、「富山ブラック」が全国的に有名だが、入善町の「入善ブラウンラーメン」＆「入善レッドラーメン」、小矢部市の「おやべホワイトラーメン」と、新しいご当地ラーメンが続々と登場。ファンを増やしている。

●海老味噌仕立ての濃厚スープ「入善ブラウンラーメン」

　まだまだ寒い日が続くこの季節。熱々のラーメンが無性に恋しくなる。富山では、「富山ブラック」が全国的に有名だが、入善町の「入善ブラウンラーメン」＆「入善レッドラーメン」、小矢部市の「おやべホワイトラーメン」と、新しいご当地ラーメンが続々と登場。ファンを増やしている。

　「入善ブラウンラーメン」は、入善町商工会青年部の有志が町おこしを目的に企画。合同会社「善商」を立ち上げ、2010年から販売している。入善沖で取水された富山湾海洋深層水を仕込み水に使った中太麺と、県産米･大豆･名水でつくった地元産味噌に海老エキスを加えた海老味噌仕立ての濃厚スープが特徴。家庭用2食入り、お土産用3食入り、贈答用6食入りの3種類がある。土産セットは味噌樽風のパッケージがユニークだ。

　第二弾の「入善レッドラーメン」は、地元産唐辛子を練り込んだ中太麺と、海洋深層水塩ベースのスープを組み合わせた塩ラーメン。麺はブラウンラーメン同様海洋深層水仕込みでミネラルがたっぷり。種類は家庭用2食入りのみ。食べると、ピリリと辛く、カプサイチン効果で身体も温まると評判だ。

　いずれのラーメンも近隣の市町のスーパーなどで取り扱いされているほか、入善町や朝日町などのラーメン店や居酒屋、喫茶店などで味わうことができる。善商では、「入善ブラウンラーメンは富山県観光連盟の“富山のおみやげベストセレクション2011-2012”の農水産加工品部門で最高賞の知事賞をいただきました。また、富山県トライアル発注商品(※)に認定されています。今年4月には町特産の入善ジャンボ西瓜と、富山湾海洋深層水からつくった塩を使った地サイダー・入善ジャンボ西瓜サイダーがリニューアル。味も瓶のデザインも一新します。ラーメンとともにご賞味ください」と話している。

　(※)トライアル発注商品…ベンチャー企業などが生産した商品の販路拡大を支援するため、富山県が平成17年度から全国に先駆けて導入した「トライアル発注制度」で認定された商品。「入善ブラウンラーメン」は平成22年度に認定。

●入善ラーメンまつり開催！ご当地ラーメンが対決

　冬の寒空のもとで味わうラーメンも美味しい！　2月18日・19日には、第12回入善ラーメンまつり(入善町商工会主催)が、入善町のうるおい館前の特設会場で開かれた。2001年に始まったまつりも今年で12回目。毎年恒例の人気イベントとなり、今回は県内外から過去最多の27店が出店。来場者は、粉雪がちらつくなか、熱いラーメンに舌鼓を打った。会場では長い行列ができるほどで、富山ブラック、味噌、豚骨、塩など、店主渾身の味を食べ比べした。また、入善町内の16店舗でも各店自慢のラーメンを提供し、地元一丸となってイベントを盛り上げた。

　特設会場では、入善町商工会青年部の「入善ブラウンラーメン＆入善レッドラーメン」と、小矢部市商工会青年部の「おやべホワイトラーメン」のご当地ラーメン対決もあり、2日間の販売数を競った。ちなみに入善、小矢部ともに900杯以上を販売。わずかな差でチーム入善が勝利を収めた。

●4月から販売スタート！「おやべホワイトラーメン」

　「おやべホワイトラーメン」は、小矢部市のご当地グルメ研究開発事業の委託を受け、市商工会青年部まちおこし協議会が昨年春に開発した。名称のように、豚骨味の白いスープが特徴。市特産の卵を練り込んだ卵麺や、地元産の豚肉・メルヘンポークのチャーシューなど、地元産の素材にこだわっている。豚骨スープは生姜が効いた、まろやかな味わい。肉味噌をトッピングすると、さらに味が深まる。昨年7月の源平火牛まつりで初披露し、その後も試食会を開催。来場者にアンケートを取るなどしながら味を磨いてきた。

　小矢部市商工会青年部まちおこし協議会では、「おやべホワイトラーメンの普及に向け、4月に食材を取り扱う合同会社おやべ商店を設立し、市内の飲食店での販売や、スーパーなどでの土産用セットの販売を始める予定です。ご期待ください」と話している。

　ブラウン、レッド、ホワイト…カラー・ラーメンが続々登場。ブラックだけじゃない、富山のご当地ラーメンを食べ比べてみてはいかが？


問い合わせ
「入善ブラウンラーメン＆入善レッドラーメン」について
●善商
TEL.0765-72-1988
FAX.0765-72-1987
http://www.zensyou.com/

「おやべホワイトラーメン」について
●小矢部市商工会青年部まちおこし協議会
TEL.0766-67-0756
FAX.0766-67-6353
http://www.shokoren-toyama.or.jp/~oyabe/