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2013年 5月 29日 [ 特産品 ]
No.608-1:ジューンブライド、新生活に縁起の良い贈り物、素敵なインテリアを
●紅白のカップ、逆さまに伏せると末広がりの形状に
銅器製造販売の織田幸銅器(高岡市金屋本町)が4月に立ち上げた「RED&WHITE」は、高岡の銅鋳物の技術を用いた日本初の銅製品専門ブランド。第一弾として、縁起の良い紅白のカップ(酒器)を商品化した。銅板を加工して紅色の杯に仕上げ、内側に白銀色の錫を上塗りして“紅白”に。逆さまに伏せると、末広がりの形状になる。これも縁起が良い。酒量をほどほどにして杯を返すことで、末永く円満にといった思いも込められている。
フォルムを見ると、マティーニグラスの上部を切り取ったようなエレガントさが感じられる。大きく開かれた口元は飲みやすいだけでなく、中がよく見えるため、より美味しさを感じることができる。銅は熱伝導率と保冷性に優れており、冷たい飲み物を注ぐと、杯自体が同じ温度まで下がり、冷たさが持続するという。仕上げは鎚目、マットの2タイプ。外径111mm、高さ70mm、容量約350ml。公式WEBショップにて1個4,600円で販売(http://redandwhite.stores.jp/)。
織田幸銅器では、「国内外で活躍するデザイナーらとコラボレーションしてブランド化しました。すべてハンドメイド。底面にはR&Wの刻印をしました。お祝い事の贈り物に最適な商品を今後順次発売していきます」と話している。
●自由に形を変えられるメッシュトレー
純度100%の錫の商品を開発し、鋳物の新たな可能性を追求している能作(高岡市戸出栄町)。「KAGO-スクエア」は、錫100%のメッシュトレー。柔らかな素材の特性を生かし、縦方向に引っ張って自由に形を変えられる。平面から立体へ、フルーツやワインボトルを入れる籠として、また大きな花器と組み合わせてインテリアに。さまざまな用途が考えられるユニークな商品。サプライズな贈り物として喜ばれるだろう。これまでのS、M、LサイズにこのほどジャンボサイズのLLサイズ(1枚52,500円)が加わった。平面では縦横40cmだが、引き伸ばすと最大で高さ1.2mの籠のような形状になる。LLサイズは今年2月にドイツ・フランクフルトで開かれた国際見本市「アンビエンテ」に初出展し、話題を呼んだ。
このほか、数字の8をデザインした箸置き「8」(5個入り:5,250円)もおすすめ。漢数字の「八」が末広がりで縁起の良いことにちなんで製作。こちらも錫100%で柔らかく、曲がる特性を生かして好みの形に変えることができる。http://www.shopnousaku.comへアクセスを。
●2011年に誕生し、今年で3年目のブランド“KANAYA”から
高岡銅器協同組合企業13社と国内外で活躍する6組のデザイナーが参画するブランド“KANAYA”。「トレイシリーズSO+01」(セット価格78,225円)は、茎葉を思わせるアルミ製のシャープな脚と、華やかな表情のトレイ、朝顔や梅、雛菊など日本の花をデザインしたインナープレートで構成されている。脚を薄く細く削り込むことで、鋳物に新しい印象が生まれた。全体を見ると、大地から芽吹く金属の花のよう。スタイリッシュな空間を演出してくれそうだ。
独特の光沢を放つ真鍮のフレームと3色の牛革を組み合わせた「マガジンラックHK+04」(34,650円)は、使い込んでいくほどに素材の魅力が増していく商品。フレームは職人が試行錯誤を重ねて作り上げたもので、エレガントな雰囲気を醸し出す。リングやネックレス、時計などを置くことができる「ジュエリートレイTR+52」(3,675円~)は、可憐な花びら状のアルミとパステルカラーのレザーの組み合わせ。花びらを重ねるようにスタッキングも可能だ。首都圏では、IDC OTSUKA 有明本社ショールーム、新宿ショールームなどで展示販売。
●“黒ムラ”仕上げのペンダントランプ
真鍮の鋳物メーカー、二上(高岡市長慶寺)が立ち上げた生活用品ブランド「FUTAGAMI」のペンダントランプ「明星」(小 黒ムラ24,150円~)は、高岡鋳物による真鍮の伝統的着色技法“黒ムラ”仕上げ。漆をベースに顔料を混ぜて調合した塗装で着色し、その後、熱を加えながら刷毛を使って「おはぐろ」を擦り込み、表情を付けていく。経年変化によって、真鍮鋳肌と同じように深くてあたたかみのある表情に。
「鋳肌のカトラリー」(スプーン小2,310円~)には、滑らかな真鍮鋳肌を持ち手に生かしたスプーン、フォーク、ナイフをラインナップ。口に触れる部分には銀メッキが施されており、金属臭もなく衛生的。真鍮と銀のコントラストも楽しめる。真鍮の鍋敷きは「月、太陽、銀河、星」(3,150円~)をモチーフにした形と、鋳肌の神秘的な風合いが印象的。たとえば、「月」は鋳肌の砂目の跡が月面のクレーターのよう。熱を逃しやすいように真ん中がくり抜かれた「太陽」は、放射状の凹凸と陰影が美しい。キッチンやテーブルまわりの実用品に、またリビングのインテリアとしても見て楽しい。
二上では、「真鍮製品には優雅な光沢があり、経年変化でアンティークのような深い味わいが生まれます。ペンダントランプ“明星”は古代の発掘品のような趣を醸し出します。鍋敷は天体の神秘的な様子をイメージしました。ぜひ生活道具としてお使いください」と話している。
富山のものづくりとデザインに関連した話題として、「デザインウエーブイン富山23年間の軌跡と展望」展示会が、6月6日(木)~8日(土)、東京・港区六本木のアクシスギャラリーシンポジアで開催される。県内最大のデザインイベントのこれまでの活動と今後の展望を紹介する展示が企画されている。また、県総合デザインセンターが中心となって取り組むデザインコンペやワークショップの商品開発事例を紹介するフォーラムも開催。富山発のデザインに触れてみてはいかがだろう。
- 問い合わせ
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「RED&WHITE」について
●(株)織田幸銅器
TEL.0766-24-6154
FAX.0766-22-6152
http://odakou-douki.co.jp/
「KAGO-スクエア」について
●(株)能作
TEL.0766-63-5080
FAX.0766-63-5510
http://www.nousaku.co.jp/
「KANAYAについて」
●KANAYA事務局(高岡銅器協同組合内)
TEL.070-5630-2933
FAX.0766-26-0875
http://www.kanaya-t.jp/
「FUTAGAMI」について
●(株)二上
TEL.0766-23-8531
FAX.0766-26-5614
http://www.futagami-imono.co.jp/
「デザインウエーブイン富山23年間の軌跡と展望」展示会について
●富山県総合デザインセンター
TEL.0766-62-0510
FAX.0766-63-6830
http://www.toyamadesign.jp/