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2011年 3月 9日 [ 特産品 ]
No.497-2:県産素材を活かした、むぎ焼酎「黒部」&玉ねぎ焼酎「TOS(トス)」誕生!
県産の素材を活用した焼酎誕生の話題をピックアップ。県東部では、黒部特産「二条大麦」活用プロジェクト推進委員会が中心となって開発を進めてきた、むぎ焼酎「黒部」が3月下旬に発売される。二条大麦を原料に富山湾海洋深層水を活用した。県西部では、JAとなみ野が、砺波地域の特産・タマネギを原料に玉ねぎ焼酎「TOS(トス)」を商品開発した。
●黒部特産「二条大麦」と富山湾海洋深層水を活用、むぎ焼酎「黒部」
黒部特産「二条大麦」活用プロジェクト推進委員会が中心となって、平成21年から開発を進めてきた、むぎ焼酎「黒部」が、3月下旬に発売される。二条大麦を原料に、黒部川扇状地の伏流水や富山湾海洋深層水を活用した焼酎で、アルコール度数25度、720ml入り。県産の麦を使って県外で製造した麦焼酎はあるが、製造まで行う麦焼酎は県内初となる。富山県農商工連携事業「富山県初のむぎ焼酎製造と多用途利用」として承認を受けている。
製造を手掛ける銀盤酒造は平成21年に県内で初めて「特産品麦焼酎製造免許」を取得。富山県立大学と共同で焼酎開発を進めてきた。県立大学では富山湾海洋深層水のミネラル分などによって、酵母の成長を促進させ、ビールの熟成を早める製造法の特許を取得しており、焼酎開発にあたり、その手法を応用した。二条大麦は地ビール「宇奈月ビール」の原料として栽培が本格化している。
味はまろやかで、口当たりがいい。香りよく、飲みやすいため、何杯でもいけそうだ。販売の参考にするため、県内酒販売店約660店舗、宇奈月温泉のホテル・旅館、イベントでの試飲会・アンケートを実施。年間販売目標は3,000本で、価格はアンケートを参考に今後決定する。
名称については、「黒部」が地名として全国に幅広く知られており、産地がすぐ分かること、黒部峡谷や黒部川がもつ荒々しく、かつ清らかなイメージと合うことなどから命名した。
黒部市産業経済部農業水産課では、「黒部特産の二条大麦の活用を図るため、黒部市、銀盤酒造、富山県立大学など、産学官で進めてきたプロジェクト。黒部の新たなお土産品としてPRしていきたい」と話している。
●ほんのりと甘い香り、玉ねぎ焼酎「TOS(トス)」
JAとなみ野が砺波平野の特産・タマネギを原料に開発し、先月から販売を始めたのが、玉ねぎ焼酎「TOS(トス)」。「マイルドな口当たり」、「ほんのり香るタマネギの後味が印象的」、「まろやかでコクがある」と評判も上々だ。
「TOS」は単式蒸留の本格焼酎で、アルコール度数25度。モンドセレクションで3年連続金賞に輝いた明石酒類醸造株式会社(兵庫県明石市)に製造を委託。タマネギのほか、となみ野産コシヒカリ、県産大麦「ファイバースノウ」などを使って醸造した。今回は1,500本の限定販売。6月から始まるタマネギの収穫を受け、秋以降、2回目の製造に入る計画だ。
「TOS」の名称は、TONAMINO、ONION、SHOCHUの頭文字を取った。バレーボールの「トス」にもかけて、ボールが上がるように「大地の実りで景気も上がれ!」との願いも込めた。価格は1本2,400円(720ml)で、JAとなみ野本支店6カ所で販売中。4月中旬に砺波チューリップ公園そばに開店する農産物直売所「となみ野の郷」でも取り扱うほか、併設のレストラン「砺波そだち」で味わうことができる。
平成21年に商品化した、タマネギを使ったレトルトカレー「ゴッドファーザー」に次ぐオリジナル商品。今後はタマネギを使ったアイスクリーム、チップスなどの商品化も企画している。
JAとなみ野では、「砺波地域の一大産地化を目指すタマネギの知名度アップを図る商品。タマネギの香りと奥深い味わいを楽しんでほしい」と話している。
問い合わせ
「むぎ焼酎 黒部」について
●黒部市産業経済部農業水産課
TEL.0765-54-2111
FAX.0763-65-2368
http://www.city.kurobe.toyama.jp/
「玉ねぎ焼酎 TOS」について
●JAとなみ野 総合生活課
TEL.0763-32-8641
FAX.0763-32-8628
http://www.ja-tonamino.or.jp/