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2003年 11月 12日 [ 特産品 ]

No.129-2:早生の新品種「てんたかく」、天候不順でも高成績

●低温でも高品質を維持

 富山県農業技術センターによって開発・育成された早生の新品種「てんたかく」が、今年夏場の低温と日照不足にもかかわらず、1等比率91%と高い品質を誇り、天候不順に強いことが実証された。
 「てんたかく」は、猛暑や異常高温に負けない品種の開発を目指し、1992年に「ハナエチゼン」を母、「ひとめぼれ」を父とする人工交配により誕生。「ハナエチゼン」より高温に強く、食味は「ひとめぼれ」より優れた特徴をもっている。東北の冷涼な気候のもとで育成された「ひとめぼれ」を父にもつことから、冷夏による低温でも品質を維持できることは試験育成の段階でわかっていたが、今年の結果から高温に強いだけでなく、低温にも耐えられることが確認された。


●食味がよく、今後の普及に期待

 「てんたかく」の名称からは、「新米がみのる秋の澄み渡る青空」が感じられ、食欲もそそられる。県内外で開催されている試食会では、「やや小粒ながら、もちもちとした食感がよかった」、「甘みがあっておいしかった」と、とやま米愛好者からの声も聞かれる。
 作付面積として、今年は約150haでモデル栽培が行われ、約750tの収穫だったが、来年は県内農家への普及を図り、2,500ha以上の作付けを目指している。
 今後、県の奨励品種に採用される予定で、同センターでは県産早生の代表品種として一層PRしていきたいとしている。

問い合わせ
●富山県農業技術センター・作物課
TEL.076-429-2111
http://www.agri.pref.toyama.jp/

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