●黒部川の伏流水と、宇奈月産の二条大麦を原料に製造−宇奈月ビール

　日本地ビール協会と日本ビアテイスター協会が主催する「国際ビール大賞2004(インターナショナル・ビアコンペティション)」で、富山県内の地ビールメーカー、宇奈月ビール(宇奈月町)といきいき地ビール(氷見市)の二社が、2部門で銀賞、3部門で銅賞を獲得し、10月9日(土)に大阪・梅田で開かれた「インターナショナル・ビール・サミット2004」で表彰された。
　「国際ビール大賞2004」は、国内ビールの品質向上と販売増を目的に、1998年から毎年開催されている国内最大規模のビールコンペ。世界の四大ビアコンペの1つとしても数えられている。第7回目となる今年の大会には、全国から55社、141銘柄のビールが出品され、85部門にわかれ、外観、味、香りのバランスなどが審査された。各部門で金、銀、銅賞が設けられたが、県内の地ビールのこれほどの受賞は快挙といえる。
　名水として知られる黒部川の伏流水と、宇奈月産の二条大麦を原料に製造される宇奈月ビールは、トラディショナルボック部門で「カモシカ」が銀賞、ジャーマンスタイルブラウンエール部門で「トロッコ」が銅賞、ジャーマンスタイルケルシュ部門で「十字峡」が銅賞を受賞した。宇奈月ビールの「カモシカ」は、ロースト麦芽を多く使った黒ビールで、芳醇な香りと甘みが特徴。濃い赤銅色が印象的な「トロッコ」は、軽い甘みと深いコクが絶妙。「十字峡」は最もポピュラーなケルシュタイプで、キレとホップの爽快さが堪能できる。ビール醸造工場は、県下有数の温泉郷・宇奈月温泉へ向かう手前にあり、通年営業のレストラン「宇奈月麦酒館」が併設されているので、3つの銘柄を味わってみたい。


●3年連続の入賞−いきいき地ビール

　いきいき地ビールは、フリースタイルハイアルコール部門で「太閤エール」が銀賞を受賞し、3年連続の入賞を果たした。また、ジャーマンスタイル・シュバルツビア部門で「黒部氷筍ビール」が銅賞に入った。「太閤エール」は、アルコール度数が7.5％とビールとしては高めで、ホップの苦味と香りが冴える。黒ビールの「黒部氷筍ビール」は、後(うしろ)立山連峰の幾重もの地層をくぐり抜け湧き出した硬水(140mg/L)を醸造水として使用しており、カルシウムやマグネシウムなどの成分によってヨーロッパのビールに似た味わいが堪能できる。
　「国際ビール大賞」での入賞によって、全国でもトップレベルの評価が定着したといえる県内の地ビール。その味わいを県外でも楽しめるよう、地方発送も可能となっている。富山の清らかな水、空気、そして、ブラウマイスター(ビール醸造責任者)の知恵と技が作り出した地ビールを秋の夜長に飲んでみたい。
　なお、宇奈月ビールの「カモシカ」、「トロッコ」、「十字峡」(ビンビール1本330ml×3本)の詰め合わせを3名様にプレゼントします。電子メールに、郵便番号・住所・氏名・電話番号、記事を読んでのご感想をご記入のうえ、表題を「宇奈月ビール」と明記してkoho1@pref.toyama.lg.jpへお送りください。締切りは10月17日(日)。（発表は発送をもって代えさせていただきます。）




問い合わせ
●宇奈月ビール(宇奈月麦酒館)
TEL.0765-65-2277
FAX.0765-65-2255
http://www.fitweb.or.jp/unabeer/

●いきいき地ビール
TEL.0766-91-8200
FAX.0766-91-8201
http://www.iki-iki.co.jp/