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2018年 5月 16日 [ トピックス ]

No.856:富山駅前に新しい顔「パティオさくら」誕生

 北陸新幹線開業で発展が著しい富山駅前。2018年4月27日、駅正面に新しい顔として「パティオさくら」がグランドオープンした。ホテルやマンション、飲食店、専門学校などで構成される複合施設で、富山の玄関口に新たな施設が誕生することで、富山駅周辺がさらに活性化されることが期待される。併せて駅前CiCビル1階の「ととやま」の魅力なども紹介!

●飲食店ずらり!富山の旅はここから始まる

 富山の玄関口、富山駅の南口周辺は2015年3月の北陸新幹線開業以降、開発が活発化。モダンなビル群と緑が調和した洗練された街並みに驚かれる方も多いだろう。駅前を走る市内電車環状線の流線形の車両もひときわ目を引く。


▲パティオさくら(左)
▲LRTが走るモダンな街並み(右)

 富山市桜町一丁目4番地区市街地再開発事業は、2009年に地権者らが整備協議会を発足させて本格的に開始。総事業費83億円で、このうち国、県、市が34億円を補助した。地名の桜町にちなみ今回完成した「パティオさくら」は、富山駅を出てすぐ向かいの三角形の約3,400平方メートルの土地に、18階建てのホテル棟(東横イン)、6階建ての学校棟(専門学校・富山大原学園)、18階建てのマンション棟(レーベン富山桜町。6月から入居開始)が並び建つ高さ60m、延べ約23,000平方メートルの複合施設だ。3棟に囲まれた中央スペースには、名称の由来にもなっている中庭(スペイン語でパティオ)がある。各種イベントに活用できる屋根付きの広場だ。また、朱色の鳥居を設けた小さな神社も佇み、厳かな雰囲気を醸し出している。

 学校棟(A棟)とマンション棟(B棟)の1~2階に飲食店やコンビニエンスストアなど12店が出店。テナントを紹介すると、A棟1階にはファミリーマート富山駅前店(コンビニ)、三代目網元 さかなや道場(居酒屋)、ヘアサロン水原(理容院)、きはち屋(居酒屋)、A棟2階には麺バル プライド(ラーメン)、桜町発酵所 鍛冶二丁(個室居酒屋)、楽蔵 富山駅前店(居酒屋)、カラオケビッグエコー(カラオケ)が並ぶ。A棟・B棟1階にはシャルロッテ(フランス菓子・喫茶)、B棟1階には串カツ田中 富山駅前店(串カツ)、吉野屋(牛丼)、B棟2階には長八 富山駅前店(寿しと手造り料理)が入っている。5月末には、ホテル棟(C棟)2階に元麻布ギャラリー富山、3階に浮世絵館(アートギャラリー)がオープンする予定だ。


▲電車通り沿いの正面(左)
▲昼から営業する居酒屋(右)

 昨年の春には専門学校が先行開業し、駅前を歩く人々が若者を中心に増えている。また分譲マンションの販売により数百名の住民が増えることとなり、ホテルの宿泊客も含めると、人の流れ、モノの流れがさらに大きくなる。この「パティオさくら」と、近隣の「CiC」や「マリエとやま」、「きときと市場とやマルシェ」などが相乗効果を生み、さらに駅前の活性化やにぎわい創出が期待される。今後とも富山県としては、富山市や関係企業、あいの風とやま鉄道などと連携しながら、富山駅周辺の振興に積極的に取り組み、北陸新幹線の開業効果を一層発揮し、富山駅前周辺のさらなる発展、ひいては県全体の新たな飛躍・発展につなげていきたいとする。

 桜町一丁目4番地区市街地再開発組合では、「『パティオさくら』はホテル宿泊客や旅行者、専門学校に通う学生、マンション住民らが集う施設。昼から気軽に利用できる飲食店が充実しています。また、ここを起点に、セントラム(市内電車環状線)で少し南へ下った総曲輪通り・中央通り・西町など富山市の中心商店街や郊外の観光施設も周遊してみてはいかがでしょうか」と話している。

●富山のお土産、旅の思い出に「ととやま」へ

 富山駅前の既存の施設も魅力的。富山のお土産選びに利用したいのが、富山の名産品約1,800点を扱う「ととやま」<富山県いきいき物産(株):CiCビル1階>。2016年のオープンの際にトピックスNo.765でもお知らせしたが、富山の食、観光、文化のアンテナショップとして、富山が丸ごと分かる店だ。

 五箇山合掌造りの雪景色、おわら風の盆、富山の海の幸、黒部峡谷の4点の組子細工を用いた装飾が迎えてくれる店内には、デザイン性の高い工芸品を揃えた工芸コーナーをはじめ、県内酒蔵の銘酒を揃えた地酒コーナー、家庭配置薬の小袋やケロリンの湯桶・バスタオルなどを並べた薬コーナー、富山の名産品を代表する「ますの寿し」などの実演コーナー、県内全域の観光案内パンフレットを揃えた旅ととやま(富山観光コンシェルジュ)のコーナーなどが広がる。手軽な食べきりサイズのお土産シリーズ「越中富山 幸のこわけ」、金属・漆芸・和紙など富山の技をお土産の形にした「越中富山 技のこわけ」の福分け皿、デザートを中心にした女性向けのお土産「べつばら富山」、水、かまぼこ、昆布、素麺、和菓子なども所狭しと並んでいる。富山米の新品種「富富富」や農家産直の新鮮野菜もぜひ手にとってほしい。


▲富山名物約1,800品を扱う
「ととやま」(左)
▲地酒コーナー(中央)
▲工芸コーナー(右)

 5月16日(水)からは、「立山黒部アルペンルートフェア」を開催。景色をモチーフにした立山Tシャツやクリアファイルなど立山関連のグッズを揃える。このほか、5月には県産小麦、卵、牛乳でつくったパンと焼菓子の実演販売や、イノシシ・シカの肉を使った黒部ジビエぎょうざ、採れたての野菜や果物を扱う南砺産直マーケット、有機栽培農家によるToyama ローカル&オーガニックFoods、ご当地カレーととやま(富山のカレーフェア)などを開く。5月31日(木)~6月2日(土)の山王まつり(日枝神社春季例大祭)に合わせ、富山の屋台グルメ・どんどん焼きなども登場するので味わってみては。

 ととやまでは、「県内全域の物産を扱う店。観光客のみなさんには、旅行の帰りに気軽に立ち寄ってほしいですね。また、大切な方へのギフト、夏のお中元にはインターネットで富山産直便を選んでみてはいかがでしょうか」と話している。

問合せ
「パティオさくら」について
●桜町一丁目4番地区市街地再開発組合
TEL.076-443-8066
FAX.076-443-8067

「ととやま」について
●ととやま<富山県いきいき物産
TEL.076-444-7137
FAX.076-444-7133
http://www.ikiiki-toyama.co.jp/

富山県の観光について
●とやま観光ナビ
http://www.info-toyama.com/

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