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2022年 5月 25日 [ トピックス ]
No.1043:今年度より「ポケット学芸員」を導入、立山博物館の魅力がモバイルアプリに凝縮!
●展示解説アプリがリニューアル!
立山博物館が今年度導入した「ポケット学芸員」は、早稲田システム開発株式会社が開発、リリースし、現在も対象施設を拡大している「ミュージアム展示ガイド」アプリだ。現在、全国100ヵ所以上の施設で導入されており、県内では立山博物館の他、水墨美術館、高志の国文学館でも利用することができる。スマートフォンなどのモバイル端末を使って、文章やナレーションによる解説を楽しめるこのアプリは、現地を巡るうえでの案内役としても重宝されている。
アプリを使った施設案内自体は音声ガイドアプリ「みんなのミュージアムガイド」でも行ってきたが、利便性向上や多言語対応の更なる充実のため、今年度から「ポケット学芸員」に切り替わったそうだ。解説は日本語、英語、中国語(簡体・繁体)、韓国語、フランス語、ロシア語に対応している。
●より直感的に、立体的な情報を提供!
アプリを開き、TOPページで立山博物館を検索、館の解説ページでリスト1番目の「導入」をタップすると、テキストおよび音声ガイドによる利用案内と共に、立山の自然を紹介する展示館の3階へと誘導される。階段の利用が難しい人にはエレベーターの利用を勧めるなど、気の利いた内容で、ライブ感も十分。行きたいスポットの概要をリストから順に追ったり、気になる展示の詳細を番号入力でピックアップしたりなど、テンポよく自分の興味あるものを中心に楽しめるので、アプリ内だけの鑑賞でも満足度は高い。
担当者にアプリの使用感を聞くと、「直感的に操作でき、館側も来館者側も使い方を選べる点が良いアプリです。」との回答。今回導入した「ポケット学芸員」は、文字と音声による解説に加えて施設や展示の写真まで見られるそうで、文字や音声の情報との照らし合わせを容易にするだけでなく、館外からの疑似鑑賞に対してもより親切になったカタチだ。担当者は、「画面の“絵力”が、実際に見てみたいという衝動を促せたら…」と、新たな相乗効果に期待を寄せる。
●施設側からの発信&更新も、より細やかなものに。
また、スマートフォンなどを持っていない来館者もアプリが利用できるように専用端末(iPod touch)の貸出しサービスも前アプリ時から継続している。アプリ上で使用言語を簡単に設定できるようになったことで、海外からの来館者も気軽に展示解説を楽しめる。また、YouTubeにアップした動画を埋め込める仕様だそうで、「まんだら遊苑」などインパクトある施設を持つ立山博物館の個性がより世界に広まっていくのではないだろうか。
博物館側におけるアプリリニューアルのメリットは、項目の追加や変更が施設側で簡単にできるようになったことで、「ゆくゆくは、解説内容を拡充し、館周辺の史跡や特別企画展を巡るときにもお使いいただけるようにできないかと考えています。」とのこと。現時点では構想の段階だが、アプリ配信限定のギャラリートークや、立山博物館ならではの資料である「立山曼荼羅」の絵解き配信なども視野に入れているという。
アプリの浸透具合について、担当者は「現状は博物館をよく利用される方がうまく活用してくださっている段階。今後は、スマートフォンに苦手意識のある世代への周知が課題の一つです。」と語る。また、展示館内では「TOYAMA Free Wi-Fi」が使えるものの、「教算坊」「山岳集古未来館」「まんだら遊苑」といった施設では4Gなどモバイル通信を使う必要がある。一部モバイル通信が繋がりづらい箇所もあるため、持参のスマートフォンを使う場合も、ダウンロード機能を利用して、事前に解説データを保存しておくことを推奨している。ダウンロードしたデータは24時間後自動的に消去されるので、スマートフォン本体の記憶領域に負担をかけることもないそうだ。
●続々開催される期間限定の企画展と併せ、アプリを楽しんでみよう!
ちなみに、立山博物館では6月12日(日)まで、春の立山曼荼羅特別公開展「類似した!?立山曼荼羅」を公開中。図像の類似した2点の「立山曼荼羅」である宝泉坊本と吉祥坊本、それに関連する資料数点を展示しており、「繋がりのある2点の立山曼荼羅の類似点と相違点をお楽しみください!」とのこと。7月には立山の観光開発と鉄道に関する特別企画展の開催も予定しているそうなので、是非「ポケット学芸員」を利用して楽しんでみてほしい。
- 問合せ
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●富山県[立山博物館]
中新川郡立山町芦峅寺93-1
TEL.076-481-1216
FAX.076-481-1144
https://www.pref.toyama.jp/1739/miryokukankou/bunka/bunkazai/home/index.html