海野山の食材が豊富な“食の王国・富山”。今年も「イタリアン食の祭典」が2019年9月16日(月・祝)、富山駅北の富岩運河環水公園・天門橋北側エリアで開催される。日本イタリア料理協会会長の落合務シェフと石井知事の特別対談、イタリア音楽、Tomomiライブ、県産食材を使ったピッツァ、パスタの販売など、イベント盛りだくさん。秋の一日、県産食材と音楽が紡ぐ非日常的イタリアン空間へ。

●富山米の新品種「富富富」を使ったライスコロッケの試食も

　「イタリアン食の祭典」＜主催：富山県、協力：日本イタリア料理協会＞は今年で3回目。毎年1万人ほどが訪れており、イタリア料理や文化に親しめる秋の恒例イベントとして定着している。富岩運河環水公園には欧州風の2つの塔をもつ天門橋が架かる。ここでイタリア料理を味わうと、まるでイタリアにいるような気分になれるだろう。

　今年は、県内のイタリア料理店など20事業者が出展し、県産食材を使った多彩な料理を提供する。飲食ブースでは、シロエビやとやまポーク、フルティカトマト、雪たまねぎ、富山じゃがいも、ヤギチーズといった素材を使ったピッツァやパスタなどがずらり。チーズをつまみに富山の地酒やイタリアンワイン・ビールを味わってみよう。食後にはイタリアンジェラートやイタリアンスイーツなども楽しみだ。富山米の新品種「富富富」と「黒づくり」(イカの塩辛)を使ったライスコロッケの試食会もあるので、ぜひ参加を。

　ミニマルシェでは、テーブルウェアや照明、鉢などのイタリア製雑貨、ハーブ苗、農産品の直売が行われる。

　ステージでは、イタリア出身のタレント、パンツェッタ・ジローラモ氏によるトークショーや、落合シェフと石井県知事によるトークショー「富山の食材とイタリアン」、イタリア音楽ライブ、ソムリエによる富山県産ワイン講座・産地当てクイズ大会、チーズ・オリーブオイル講座、Tomomiさんの音楽ライブなどが繰り広げられる。環水公園・たまりのスペースでは、イタリアンクラシックカーが展示されるので、イタ車ファンはお見逃しなく。

●富山の魅力ある食材アピール

　祭典に協力する日本イタリア料理協会は、1988年に設立された、イタリア料理のシェフの団体。ラ・ベットラ・ダ・オチアイの落合務シェフを会長に、約250名のシェフと約110社の賛助メーカーで構成されている。

　祭典前日の9月15日(日)には、落合シェフを筆頭に東京を中心に活躍しているシェフたちが洗練された東京イタリアンを披露するイタリアンパーティー「ＡＣＣＩin富山～イタリアンの夕べ～」、人気シェフが手ほどきする「親子イタリアン料理教室」が開かれる。また、16日(月・祝)には、富岩水上ラインの新艇「kansui」就航を記念して運河クルーズを楽しみながらイタリアンシェフがつくるイタリアンランチボックスを味わえる「イタリアンランチクルーズ」が行われる＜いずれも申込み受付終了＞。地方都市・富山で日本イタリア料理協会の「ＡＣＣＩ」のイベントが開催されるのは、富山の食材が国内有名シェフに評価されている証といえる。

　富山県地域振興課では、「富山の魅力ある食材や商品をアピールし、富山ブランドの魅力発信と販路拡大につなげるため、『イタリアン食の祭典』を開催します。イタリア音楽のメロディーが富岩運河環水公園へと誘います。秋の一日を満喫ください」と話している。