県内企業への就職志望者必見！県は、県外出身で、県内大学卒業後に富山で働く若者を追ったドキュメンタリー動画「だから富山で生きていく」を特設ホームページ「つづく富山、えがく未来」で公開中。このたび新たに第4弾が完成した。また、2019年3月1日(金)に開催する、約400社参加予定の「とやま就活キックオフフェア～元気とやま！合同企業説明会」の話題も。県内就職に向けた活動の第一歩、ぜひ参加を！

●若者の充実した「いま」をドキュメンタリーで

　富山県では、総合戦略「とやま未来創生戦略」で「若者の県内定着の促進」を重要課題の1つとして挙げている。2018年3月卒業の学生の定着率は、「県内出身の県内大学等卒業者」の県内就職率が85.8％、「県外出身の県内大学等卒業者」の県内就職率は17.9％。県内の大学に入学した学生のうち、県外出身者は県内出身者の2倍にあたる約1,600人もいるが、卒業後に県内就職する方は2割にも満たない状況だ。

　県では、県外出身大学生の県内定着などを図るため、優れた技術力や経営戦略を持つ富山県の企業PR動画や全国トップクラスの生活環境などを発信する特設ホームページ【富山の「しごと」「くらし」魅力発見サイト　つづく富山、えがく未来】を2017年1月から公開。ドキュメンタリー動画「だから富山で生きていく」のコーナーでは、県外出身者で、県内大学を卒業した後、そのまま富山で暮らし、働くことを決めた若者の充実した「いま」を、ドキュメンタリーで紹介している。このほど第4弾の公開がスタートした。

　第4弾の主人公は若狭美希さん(石川県出身、富山大学卒業)。高岡市に本社を置く不動産会社、光陽興産㈱に就職し、賃貸物件の営業を任されている。プライベートでも、さまざまな友人といっしょに富山の魅力を満喫している。学生時代から数えると富山での暮らしは6年。地元石川県に帰る選択肢もある中で、富山で働くことを選んだ若狭さんが語るこれからの自身の未来とは…。ホームページでは、映像とともに、若狭さんからのメッセージや、職場での様子、趣味などのエピソードも紹介している。

　県企画調整室では、「日本海側随一の工業集積を誇る富山県には、優れた技術を持つものづくり企業をはじめ、数多くの魅力的な企業があります。大学卒業後も、富山に残って活躍されている先輩方がたくさんいます。ふるさとが富山県の方も一緒に、富山県で働き、暮らす未来の自分を考えてみませんか。HPでは若狭さんをはじめ、4人のドキュメンタリー映像を紹介しています。ぜひご覧ください」と話している。

●県内最大規模の合同企業説明会、約400社参加予定

　県は、「とやま就活キックオフフェア～元気とやま！合同企業説明会～」を3月1日(金)に開催する。会場は、富山市総合体育館第1アリーナ(富山市湊入船町)、とやま自遊館ホール(富山市湊入船町)。過去最多の約400社(午前の部175社、午後の部225社)が参加予定。参加企業は、ヤングジョブとやま(富山県若者就業支援センター)のホームページに掲載中。参加費無料、申込不要。対象は、2020年3月卒業予定の学生、2019年3月卒業予定の学生、2016年3月以降卒業者、一般求職者(転職希望者・UIJターン希望者など)。

　当日のスケジュールは8:45から受付(とやま自遊館ホール前)、9:10～9:45に知事あいさつなどの就活オリエンテーション(とやま自遊館ホール)、10:00～12:30合同企業説明会・午前の部(富山市総合体育館第1アリーナ)、14:00～16:30合同企業説明会・午後の部(富山市総合体育館第1アリーナ、とやま自遊館ホール)となっている。

　履歴書は不要だが、自己紹介カードをヤングジョブとやま(富山県若者就業支援センター)のホームページからダウンロードを。自己紹介カードは会場受付で1枚提出し、回る企業ごとに追加で1枚ずつ提出するため、必要枚数を準備しておこう。

●県内学生によるとやま仕事発見・魅力発信事業

　県では、県外出身の県内大学生が県内定着することを、「Ｔターン」(Toyamaターン)と名付け、その促進と人手不足分野業種のイメージアップ、将来的な人材確保を目指している。その一環として2018年12月～19年1月、県外出身で県内大学で学ぶ学生＜富山大学のサークル活動生(放送研究会・出版サークルGROW WORKS)による業界研究「企業訪問会(Ｔターンバスツアー)」を実施し、富山地方鉄道や塩谷建設などを訪問した。

　企業訪問の様子は、就活キックオフフェアの前の2月23日(土) 13:30から、チューリップテレビで放送のドキュメンタリー番組『イマドキ大学生プロデュース　Ｔターンバスツアー』で紹介（富山県内のみ）。また、YouTubeなどのSNSでＴターンCM動画を2月下旬から公開するほか、就活キックオフフェアの会場では、出版サークルのGROW WORKSが制作したＴターン広報誌「働くって何だ？」を配布する。3月には【富山の「しごと」「くらし」魅力発見サイト　つづく富山、えがく未来】において、放送研究会が撮影したＴターンバスツアーの映像を公開。県内で働き、暮らす魅力を広くPRする。

　県労働政策課では、「合同企業説明会は企業の採用担当者に直に接することができる場となります。富山で住み働く魅力などを紹介するブースも設けます。県内企業の魅力にぜひ触れてください」と話している。