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2017年 3月 29日 [ トピックス ]
No.800:「県推奨とやまブランド」 新たに2品目認定
●県産品の魅力を国内外に発信
富山には、新鮮で美味しい海、山、里の幸や、卓越した技術によって生まれる工芸品、工業製品など、国内外に誇れる県産品が数多くある。県では、県産品のブランド力を高めるとともに、富山県のイメージアップを図ることを目的に、平成22年度に「富山県推奨とやまブランド」認定制度を創設。優れた県産品を厳選して認定し、その魅力を発信している。平成27年度までに「ます寿し」や「とやまのチューリップ」、「大門素麺」、「高岡銅器」、「井波彫刻品」、「富山湾のブリ」、「富山湾のシロエビ」など13品目を認定した。
本年度は、県内事業者から17件の申請があり、県内外の有識者で構成する「『富山県推奨とやまブランド』育成・認定委員会」において、「富山らしさ」など5つの認定基準に基づき審査され、「富山あんぽ柿」と「高岡漆器」が新たに「富山県推奨とやまブランド」に認定された。
「富山あんぽ柿」は富山県原産の干柿用品種「三社柿」を原料としており、大玉で糖度が高いのが特徴だ。柔らかくて風味が良いため、ペースト状にしてジャムにしたり、凍らせてシャーベット状の食感を楽しむなどスイーツ感覚で多彩な食べ方ができる。北海道から沖縄まで約30の市場に出荷され、高い評価を得ている。
「高岡漆器」は400年の歴史を持つ。彫刻塗、青貝塗、勇助塗など多彩な技法は、ユネスコ無形文化遺産に登録された高岡御車山祭の山車の装飾に使われている。最近では、現代の生活空間やライフスタイルに対応したインテリア、食器、雑貨などの新商品開発に注力しつつ、高岡市内の小中学校の授業(ものづくり・デザイン科)への講師派遣、国内外での販路開拓にも取り組み、富山県のイメージアップに大きく貢献している。
認定期間は、3年間(更新可能)。認定後は、商品パッケージなどに「富山県推奨とやまブランド」のロゴマークを使用することが可能となる。また、日本橋とやま館を活用したPR、県内外で開催されるイベントでの紹介パンフレットの配布、富山きときと空港での広告掲示や展示ブース設置など、県としても国内外へ広く情報発信することを予定している。
●県産品のブランド力アップを支援
「明日のとやまブランド」は、「富山県推奨とやまブランド」認定に向けて意欲的に取り組む事業者とその県産品を育成支援対象として選定するもの。平成27年度までに「細工かまぼこ」、「魚津寒ハギ」、「城端しけ絹製品」、「庄川挽物木地」など27品目を選定した。本年度は、県内事業者から16件の申請があり、「『富山県推奨とやまブランド』育成・認定に関する委員会」において審査された。
新たに選定された品目を紹介しよう。富山干柿出荷組合連合会の「柿ごのみ」は、三社柿を半分に縦割りし、じっくり乾燥させたドライフルーツタイプの干柿。他産地のドライフルーツにはない柔らかい食感が特徴だ。
氷見稲積梅(株)の「稲積梅」は、カルシウムなどの無機成分が豊富な富山県固有種の梅。消費者の安心・安全志向に配慮し、減農薬、有機肥料で特別栽培している。
なんと農業協同組合の「赤かぶらの酢漬け」は、五箇山地方で冬の保存食として馴染みの深い赤かぶらの漬物。富山らしい伝統的な加工食品として知られる。
芋つる合同会社の「立山ポークしゃぶしゃぶセット」は、旨味がたっぷりの立山ポーク、富山湾海洋深層水の塩と立山連峰の天然水で作られた塩だし、富山県産小麦粉・ゆきちからの半生麺をセットにした県産食材にこだわったギフト商品だ。
(株)丸米製菓の「しろえびあられ」は、富山湾で獲れるシロエビを原材料にした風味豊かなあられ。
SUGETの「越中福岡の菅笠」は高岡市福岡町で栽培された良質なスゲで作る菅笠。生産高は全国の約9割を占める。富山県の歴史ある伝統工芸品の1つで、優れた撥水性や通気性などスゲの特性を生かした新商品開発にも取り組んでいる。
「明日のとやまブランド」選定によって、事業者は商品パッケージのリニューアルや展示会への出展など、ブランド力強化につながる取組みに対し、県の支援を受けることができる。
富山県地域振興課では、「このような優れた県産品のある富山に“ぜひ行ってみたい”、富山を訪れた方々には“ぜひまた来たい”と思っていただけるよう、農林水産物やものづくりの魅力をアピールするとともに、さらなるブランド力の強化に努めていきたい」と話している。
- 問合せ
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●富山県観光・地域振興局地方創生推進室地域振興課
TEL.076-444-3114
FAX.076-444-4561
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