毎春、色とりどりのチューリップが咲き乱れる「砺波チューリップ公園」(砺波市花園町)。冬の賑わい創出を目指し、「チューリップ公園KIRAKIRAミッション」が12月25日(水)まで開かれている。チューリップタワーのライトアップや“LEDチューリップ”など見ごたえたっぷり。公園に隣接する「チューリップ四季彩館」では、「北欧のクリスマス」をテーマにした展示がユニーク。促成栽培したチューリップも観賞できる。

●幻想的な“光の花”に魅了されて

　イルミネーションが夜空にきらめき、クリスマスソングが街角に流れる季節の到来。8万球のLEDが飾り付けられた「砺波チューリップ公園」もロマンティックなムードに包まれている。冬の公園を訪ねてみた――。

　公園前の街路樹を彩るイルミネーションに導かれて、正面ゲートへ。華やかな光のアーチを抜けると、目の前には高さ19ｍのチューリップタワー。白と赤のLEDが巨大なチューリップの造形を浮かび上がらせている。左右の花壇には、高さ1ｍほどの“LEDチューリップ”。 “光の花”が咲く神秘的なお花畑といった雰囲気で、メルヘンの世界に迷い込んだようだ。

　タワーの土台に輝く、砺波市のシンボルキャラクター「チューリくん、リップちゃん」のイルミネーションに迎えられて内部へ。タワーの上部へと続く螺旋（らせん）階段にはLEDやリボンなどの飾り。階段の上り口にある雪だるまやサンタクロースの人形とのツーショットというのも思い出に残る。展望デッキからは、眼下にキラキラと輝く“LEDチューリップ”や、ひょうたん池に浮かぶチューリップと星をかたどったイルミネーション。白い球に青、オレンジ色のスポットライトを当てたチューリップイルミネーションがなんとも美しい。池の水面にはタワーが映りこみ、幻想的な光の世界に心も癒される。池の畔（ほとり）には「鯉恋（こいこい）の宮inチューリップ公園･願いごとツリー」も設けられている。願いごとツリーにハート型の短冊を飾ることもできる。「鯉恋の宮inチューリップ公園」は砺波市庄川町の庄川水記念公園にある縁結び・開運祈願のパワースポット「鯉恋の宮」の別宮。昨年のチューリップフェアに合わせて設けられ、なで鯉「こいっぴ」の愛らしい像が置かれている。ご利益を期待してなでてみよう。

　12月23日(月・祝)は「クリスマスメモリーナイト」として、スタンプミッション(スタンプラリー)やマジックショー、バルーンアートなどが予定されている。クリスマスイブ・イブにメモリアルなひとときを――。

　イルミネーション点灯は12月25日(水)までの17:00～22:30。金・土・日曜、祝日は23:00まで延長。入場無料。

●チューリップ四季彩館で「北欧のクリスマス」をエンジョイ

　公園に隣接し、1年中、チューリップを観賞できる「チューリップ四季彩館」(砺波市中村)では、「花で描く北欧の四季～北欧のクリスマス」をチューリップテラスで開催中＜12月24日(火)まで。入場料：大人・高校生300円、小・中学生150円(常設展含む)。休館日：毎週水曜日、第3木曜日＞。北欧の国、フィンランドの童話ムーミンの世界が、ブルーの家やポインセチア、シクラメンなどの愛らしい花々、高さ7ｍのクリスマスツリーで表現されている。ピンクをテーマカラーにした会場はまさに童話の世界。ぜひ観賞を！

　ムーミンの家は、フィンランド・ナーンタリにあるテーマパーク、ムーミンワールドに再現されたムーミン一家の家をモチーフにしたもの。円筒形の可愛らしい家からいまにもムーミンが現れそうだ。

　展示植物は、ポインセチア7品種500株、シクラメン10品種200株、ミニバラ3品種200株、リーガースベゴニア5品種100株、樹木・観葉植物20品種1,000株。ポインセチアでは、ノルウェーで品種改良され、1972年に発表された「アネッテ・ヘッグ・レディ」が必見。低温下でも長持ちし、クリスマスを彩る花としてポインセチアが普及するきっかけになった品種だ。このほか、企画展示に合わせて促成栽培したチューリップが12月20日(金)頃から登場するのでお見逃しなく。

　なお、「2014となみチューリップフェア」が来年4月23日(水)～5月6日(火・振休)に開催される。チューリップ四季彩館では、フェアをPRしようと、「しあわせを運ぶシール」を作成。今年のフェアの様子や砺波市のシンボルキャラクター「チューリくん、リップちゃん、ユズ太くん、ユズ香ちゃん」、来年のフェアのポスターやロゴが描かれている。四季彩館のホームページ（http://www.tulipfair.or.jp/)からダウンロードできるから、プリントアウトして年賀状などに貼って楽しんでみよう※四季彩館の窓口で無償配布もしている。