富山県は、かねてより継続してきている「富山型食生活」普及・啓発の新たな一手として、2022年7月1日より、「レシピ動画」募集を開始。「富山型食生活」とは、富山米と魚介、肉、野菜などの地場産食材を使い、地域の伝統的食文化を活かして栄養バランスの良い食事を楽しむもの。今記事では「富山型食生活」の歩みをおさらいしつつ、今回の募集の概要と意図、描く未来について聞く。

●地元の恵みのフル活用で、理想の「富山型食生活」を推進！

現代の食生活では、脂肪分摂取機会の増加などでメタボリックシンドロームや生活習慣病のリスクが高まっていること、米消費の減少や、崩れ気味な栄養バランスなどが問題になっているという。

「富山型食生活」は、そのような現状に向き合い、「旬の地場産食材」のフル活用や、優れた食文化の継承・創造を促そうと、2006年から普及・啓発を行ってきた。「３世代ふれあいクッキングセミナー」や食育リーダー派遣、メニューコンテストなど、様々なアプローチで普及・啓発を進めており、webでも無料公開された「モデルメニュー」の冊子は、「越中とやま食の王国フェスタ」での無料配布で即品切れとなるなど、好評を博している。

●あなたのレシピが、「富山型食生活」のスタンダードになる！（かも）

今回の動画コンテストは、応募者それぞれが自由に考案したレシピを広く募るもので、「富山型食生活」のメニューの幅を広げるだけでなく、「富山型」だからこそ実現する健康的な食生活そのものに向き合う機会を増やす、絶好の機会となっている。

県の担当者に審査のポイントを聞くと、「富山らしさ・手軽さ・栄養バランス・見栄えの４点」との回答が。対象となるのは「富山米に合うようなおかずレシピ」と「富山米（米粉も可）を使ったレシピ」の２つで、動画コンテスト用WEBサイト＜https://e-shokutoyama.jp＞で公開されているYouTuberやプロの料理人が作成したお手本動画が、ひとつの参考になるとのアドバイスも。
なお、提出された動画はコンテスト用YouTubeチャンネルにUPされ、再生回数や高評価数も評価項目の一つとなるという。なお受賞者には、賞金や富山県産食材が副賞として贈られ、受賞動画をまとめた「富山型食生活」をPRするパンフレットも作成されるとのこと。

●レシピは個性！皆さんのオリジナルレシピをお待ちしています。

応募締め切りは８月31日。動画の送付は、WEBサイトの応募フォーム（動画はfirestorageなどの大容量ファイル送信サイトを利用して送付）、メールや、DVDに保存したものの郵送でもOKで、送付方法も含めた申し込み詳細は、WEB＜https://e-shokutoyama.jp＞やチラシ、または事務局への問い合わせで確認してほしい。担当者からは「撮影サポート（20組限定）や編集サポートもありますので、お気軽にご応募ください！」と心強い言葉も。

来年は「食育推進全国大会」の開催地になる富山県。「富山型食生活」のお手本として、あなたのおうちレシピを、動画デビューさせてみよう！