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2022年 11月 16日 [ イベント ]
No.1067:次世代ビジネスプランが続々!郷土の魅力と課題に挑む「とやまワカモノ・サミット」開催(報告)
昨年好評の「ワカモノ・サミット」が進化し、コンテストに!
「とやまワカモノ・サミット TOYAMA CHALLENGER AWARD 2022」は、次世代の富山を担う“ワカモノ”が主役となり、事業アイデアおよびビジネスプランの県施策へのフィードバックを図ることを目的に創設された、県バックアップの「プレゼン」企画だ。当日、会場となった「SOGAWA BASE」では、地元高校生や大学生、富山を舞台に地方創生事業を担う起業家など8人が登壇し、企業経営者や県関係者らゲスト審査員の前で、思い思いのビジネスプランを披露した。担当者によると「昨年の“政策提言”から趣向を変え、今年は“ワカモノ”が自ら実現する“ビジネスプランコンテスト”という形をとりました。」とのことで、意見やアイデアを積極的に聞く姿勢はそのままに、進化を遂げて開催に至ったそう。ちなみに今回の登壇者は、事前に行われたセミナー参加者の中から選ばれた8人で、事務局での面談と発表内容のブラッシュアップを重ね、この日の本番に臨んでいる。
通行人も続々と足を止め、熱意と賑わいに溢れる催しに。
登壇者は高校生から社会人まで幅広く、個性溢れるテーマが続々と。「ツリーコネクト」の大島健太郎(おおしま けんたろう)さんによる「スウェーデントーチ」の他、富山県立大学の澁谷優斗(しぶや ゆうと)さんによる「富山においしいコーヒーを届けたい」、富山大学の杉下晟作(すぎした せいさく)さんによる「MaaSが実現する高齢者と公共交通の結びつき」や巽真由(たつみ まゆ)さんによる「食による地域創生」、西岡龍一朗(にしおか りゅういちろう)さんによる「地域の場から創り出す新たな医療者の働き方」、新川高等学校の架谷百乃(はさたに ももの)さんによる「バタバタチャイ」、「朝日町地域おこし協力隊」の藤山菜摘(ふじやま なつみ)さんによる「海女が営むゲストハウス」、「株式会社ModelingX」代表取締役の山田航大(やまだ こうだい)さんによる「暮らしを豊にするメタバース」といった、県が目指す魅力向上と課題解決に向けて練り上げられた魅力的な発表が続いた。担当者は、「屋外会場での開催だったこともあり、様々な方に足を止めていただけました。登壇者は少々緊張したと思いますが、それぞれがしっかり自身の考えを話せていましたし、審査員の皆様も熱意を真剣に受け止め、ポジティブなフィードバックを返す、いい雰囲気でした。」と満足げだ。そして、あえて“行政っぽくない”を意識した今回の催しそのものにも手ごたえを感じた様子だ。
ちなみに今回は、新川高等学校1年の架谷百乃さんが提案する、朝日町の伝統茶「バタバタ茶」に愛(ai)をくわえて現代風リメイクを施す「バタバタチャイ」企画がグランプリに輝いた。日本に4種類しかない後発酵茶で、カフェインやカテキンが少なく、ポリフェノールを多く含むなど独自性と実利に溢れた「バタバタ茶」に、次世代まで支持されるアレンジを重ねるというもので、担当者は「地域への焦点の当て方も優れていましたね。」と振り返る。ただ、「実際はどの案もとても個性的で、審査員も選定に苦慮したのでは。」と、優劣をつけがたいハイレベルな戦いであったことを付け加えた。
知事もバックアップを約束。より挑戦できる富山へ。
サミットの最後に新田知事は、会場に訪れた全員に対し、「若者の意見を積極的に聞いていこうと…」と県の考えを前置きしたうえで、「挑戦する人を支援するためにSCOP TOYAMA(https://scop-toyama.jp/)など新しい施設や様々な事業も立ち上げています。」と展望を伝え、「これらをうまく活用し、自らの理想を実現してほしいです。」とのアドバイスを送った。担当者も「県は特定の個人や企業を優遇することはできませんが、今回のような“挑戦しようとする”人に対し、より力になれる環境を整えなければいけませんね。」と決意を再確認し、「県民の皆様にもぜひご協力いただきたいですが、支援といった少し高めのハードルで捉えるのではなく、まずは“ワカモノ”の声に耳を傾けること等、できる応援から試みていただければ嬉しいです。」と広く呼びかけた。
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富山県知事政策局 成長戦略室創業・ベンチャー課
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