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2019年 10月 23日 [ イベント ]

No.930:11月開催!旅する文化サーカス「東京キャラバンin富山」

パフォーマンスに展示・実演……2019年11月3日(日・祝)・4日(月・休)、「東京キャラバンin富山」(主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、富山県)が富山駅北の富岩運河環水公園・野外劇場と富山県美術館で開催される。越中いさみ太鼓や合唱など富山で活躍する文化の担い手たちと、東京から参加する俳優やダンサーらが創作したパフォーマンスを鑑賞しよう!

●富山の文化と東京のアーティストとの出会い!“文化混流”から生まれる新たな表現


▲「東京キャラバンin富山」

 東京オリンピック・パラリンピックまで約10カ月。「東京キャラバン」は日本で半世紀ぶりに開催されるスポーツの祭典の文化プログラムを先導する東京都のリーディングプロジェクトとして、2015年に始まった。総監修・野田秀樹氏(劇作家・演出家・役者)が提唱する「多種多様なアーティストたちの“文化混流”から生まれる新たな表現」をコンセプトに、国境、言語、文化、表現ジャンルを越えたワークショップやパフォーマンスを全国各地で繰り広げている。それはまさに“旅する文化サーカス”だ。

 2017年度からは「東京2020公認文化オリンピアード」として本格始動。今年度は、5月のいわき市を皮切りに、富山県、岡山県、北海道での開催が続く。「東京キャラバンin富山」では、気鋭の表現者と知られ、2016年度文化庁芸術祭新人賞を受賞した木ノ下裕一氏(ドラマトゥルク・「木ノ下歌舞伎」主宰)がリーデングアーティストとしての役割を担う。


▲立山博物館で立山曼荼羅をリサーチ
(撮影:谷中健一)(左)
▲布橋を渡り、立山信仰の世界に触れる
(撮影:谷中健一)(右)

 木ノ下氏は「Walk onザ・トヤ曼荼羅!」を掲げ、演出を担う北尾亘氏(振付家・ダンサー・俳優・「Baobab」主宰、連続テレビ小説「半分、青い。」の振付担当)とともに立山信仰の拠点となった立山町芦峅寺にある富山県[立山博物館]で立山曼荼羅などをリサーチ。北前船の寄港地として賑わった富山市岩瀬なども訪れ、富山の歴史や文化を体験し、着想を得た。越中いさみ太鼓保存会や合唱など、個性あふれる富山のアーティストたちとジャンルを越えて交流し、新しい表現を創りあげる。

 「北前船、薬を売り歩く商人(中略)立山曼荼羅を携えて諸国を絵解きして歩く人(中略)……。富山を起点にしながら、あるいは富山を中継点にしながら、物資や薬品から信仰や知恵までをも手一杯に抱え、諸国へ届け、循環運動を続けた人々の足音が聴こえてきました。(中略)過去の富山を絵解きしつつ、未来の富山を、思いっきり祝福するような、そんな舞台を目指します!」とコメントを寄せている。

●個性あふれる富山のアーティスト、東京の俳優・ダンサー続々、文化を紡ぐ


▲越中いさみ太鼓(撮影:谷中健一)

 パフォーマンスは11月3日(日・祝)15:00~、富岩運河環水公園・野外劇場、展示・実演は11月4日(月・休)14:00~、富山県美術館で開催される。参加アーティストは、東京から木ノ下裕一(ドラマトゥルク・「木ノ下歌舞伎」主宰)、北尾亘(振付家・ダンサー・俳優・「Baobab」主宰)、下島礼紗(ダンサー)、夏目慎也(俳優)、西田夏奈子(俳優)、山田茉琳(ダンサー)、米田沙織(ダンサー)、富山からは越中いさみ太鼓保存会、太田豊(音楽家)、ジャック・リー・ランダル(パペット)、高岡第一高等学校ダンス部CAD、富山スペシャルコーラス トヤマイメン、パフォーマーハルキほか。参加クリエーターは東京から青木兼治(映像)、清川敦子(衣裳)、平良伊津美(編曲)、富山からは、ザ・おめでたズ(ラップバンド)、高岡伝統産業青年会、谷中健一(写真)、山口久乗(おりん)ほか(※敬称略)。

 富山の出演者(一部)を紹介すると、越中いさみ太鼓は1133年(長承2年)、桑野神社(砺波市野村島)の神事に起因し、御神体安置の際に打ち鳴らされたのが始まりと伝えられている。同保存会では、笛と地方に合わせて打ち込む北陸地方特有の曲打ち太鼓を基本に、近年では時代感覚を取り入れた新しいスタイルの曲も演奏している。

 富山スペシャルコーラス トヤマイメンは「東京キャラバンin富山」のために、富山のさまざまな団体で合唱を指導してきた久田潤を中心に結成されたコーラスグループ。アメリカ・アトランタ出身のジャック・リー・ランダルは富山を拠点に、人形と影絵のパフォーマンスを上演している。

 高岡第一高等学校ダンス部CADはストリートダンスを中心に、型にはまらないダンスを追求。E-girlsのLIVEツアー「Y.M.C.A」バックアップダンサーなどに挑戦し、発表の場を広げている。立山町出身のパフォーマーハルキはマジック、ジャグリング、ファイアーパフォーマンス、シャボン玉パフォーマンスなどを披露する。

 音楽家で雅楽演奏家である太田豊は、笛・琵琶・左舞を専門とする一方で、サックス・ギター・おりん・DTMなどさまざまな楽器を駆使して創作活動を行っている。

 観覧は無料で、事前予約は不要、出入り自由。より多くのみなさんにご覧いただけるよう、11月3日(日・祝)15:00から公式WEBサイトにてパフォーマンスのインターネットライブ中継が行われる。

 東京キャラバン 広報事務局では、「東京2020大会以降の未来へと続く文化活動のプラットフォームになることを目指し、全国各地で“文化サーカス”を繰り広げています。富山でどんなパフォーマンスが花開くのか。ぜひ“生”で体験してみてください」と話している。


問合せ
●東京キャラバン
info@tokyocaravan.jp
http://tokyocaravan.jp

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