田舎暮らしや富山での定住・半定住に関心のある方、１泊2日のツアーに参加してみませんか？　アニメーション映画「おおかみこどもの雨と雪」の舞台のモデルになった上市町と立山町での暮らしを体験する「上市＆立山暮らし体感ツアー」が11月2日(土)～3日(日・祝)、23日(土・祝)～24日(日)に開催される。また、南砺市では「なんとに住んでみられ」＜11月9日(土)～10日(日)＞の参加者を募集中！

●映画「おおかみこどもの雨と雪」の世界で過ごすひととき

　「上市＆立山暮らし体感ツアー」は富山県と上市町、立山町の共催事業(旅行企画・実施／(株)JTB中部 富山支店)。昨年7月に公開され、大ヒットしたアニメーション映画「おおかみこどもの雨と雪」の舞台のモデルになった土地を訪ね、プログラムに参加する2日間となる。

　「おおかみこどもの雨と雪」＜上市町出身：細田守監督作品＞は、都会から山里に引っ越してきた主人公・花と、“おおかみこども”の姉・雪、弟・雨が豊かな自然のなか、周りの人たちとの触れ合いを通して親子の絆を深め、成長していく姿を描いた作品。作中には、雄大な山々や美しい棚田など上市町と立山町の景観をモデルにしたシーンが数多く登場する。

　体感ツアーの1日目は、親子が暮らす「花の家」のモデルとなった古民家に向かい、家を守り続ける人々から映画にまつわる話や山里の暮らしなどを聞く。古民家は築120年ほど。格子戸、瓦屋根などはまさにアニメ映画の世界。森の中に佇む姿は田舎の原風景を見る思いだ。鍬などを使い、映画に登場した野原の畑づくりを実際に体験し、チューリップの球根も植える。宿泊は、日石寺門前にある「大岩館」。木造3階建の旅館で、レトロな佇まいが印象的。希望者は、星空観察会(21:00～)に参加できる。

●陶芸と写仏体験を富山の思い出に

2日目は立山連峰や棚田、富山湾といった景観を楽しめる絶景ポイントを巡る。その後、越中瀬戸焼の伝承の場でもある陶農館で「陶芸体験プログラム」または「立山町グルメ探訪プログラム」のどちらかを体験することができる。「陶芸体験プログラム」では、陶芸家を志し、千葉県から立山町へ移住した女性講師から手ほどきを受ける。富山の魅力や移住に関するアドバイスなど意見交換の時間もあるので、生の声を聞きたい。このほか、「かみいち時間特別プログラム」も組まれている。同プログラムでは、日石寺を訪ね、写仏体験を実施。写仏したものは、後日護摩焚きされ、お守りになって体験者のもとに送られる。

　募集人数は、11月2日(土)～3日(日・祝)、23日(土・祝)～24日(日)、各20名(最少催行人数／各10名)。申し込み先着順。旅行代金は大人1人15,000円(富山駅集合・解散、富山駅までの交通費は各自負担)。

　富山県観光・地域振興局地域振興課では、「先輩移住者や地元住民との交流会も企画しています。また、上市町と立山町を知り尽くしたコーディネーターが絶景ポイントなどへ案内します。富山県での暮らしに関心のある首都圏などの在住者の方の参加をお待ちしています」と話している。

●全国の方へ、なんとに住んでみられ

　富山県の南西部に位置し、豊かな自然に恵まれた南砺市。山間部には世界遺産・五箇山合掌造り集落、平野部には木彫りの里・井波、越中の小京都といわれる城端、板画家・棟方志功ゆかりの福光など、各地に歴史と文化、伝統の技が息づいている。

　「なんとに住んでみられ」＜11月9日(土)～10日(日)＞は、南砺市の魅力を発信する定住体験会。井波の町並み散策や世界遺産の菅沼合掌造り集落見学、先輩定住者や地元住民との交流夕食会などが組まれている。対象は、南砺市での定住に関心のある方。宿泊施設は、南砺市上平地区の西赤尾体験ハウスと下島体験ハウス。参加費は大人1人5,000円、子ども1人2,500 円(高岡駅集合・解散、高岡駅までの交通費は各自負担)。定員8名。申し込みは10月25日(金)までに南砺市政策推進課 定住・政策推進係へ(TEL.0763-23-2002)。

　南砺市政策推進課では、「地元の人たちと郷土料理を作ったり、野菜を収穫したり、ピザづくりも楽しめます。市内の公共施設、空き家の見学も行います。ご家族での参加も歓迎いたします」と話している。