胸に「Naaan(なーん)」や「チンドン」の文字、チューリップの図柄――。富山を愛し、Tシャツを愛し、人生を楽しもうと、富山弁や特産品などをデザイン化した“富山Tシャツ”が「富山Tシャツ委員会」から発売された。夏本番、普段着にも、親しい人へのお土産にもおすすめ。周囲から注目を浴びること間違いなし！

●Tシャツでムーブメント、富山を元気に

　胸に「Naaan(なーん)」や「チンドン」の文字、チューリップの図柄――。Tシャツで富山を元気にしようと、富山弁や特産品などをデザイン化した“富山Tシャツ”が発売された。夏本番、普段着にも、親しい人へのお土産にもおすすめ。周囲から注目を浴びること間違いなし！

　富山Tシャツの製作・販売を始めたのは、「富山Tシャツ委員会」。その心得は、“富山を愛し、Tシャツを愛し、人生を楽しむこと”、“富山に関して起こるホットな出来事、人、名所など、何でもTシャツにすること”、“少しのユーモアとオシャレ感を遊び心にブレンドすること”、“賛同する人々に富山Tシャツを販売し、富山のPR活動をすること”。委員長の藤田伸朗さんは「富山をクリエイティブに表現・応援する富山Tシャツは、1つのメディア。富山を元気にしたい」と胸を張る。「委員会といっても2人で作ったばかりですが、これからどんどん輪を広げていきたい」と事務局長の宮内慎一さん。

　2人は今年3月に委員会を立ち上げ、デザインに取り組んできた。デザインは現在、35種類ほど。富山弁や富山湾の幸、祭、風物、ご当地名物などをモチーフに、どれも遊び心がいっぱいだ。よくあるご当地Tシャツとは趣が異なり、すぐに着て、街へ出掛けたくなるお洒落なデザインのものが多い。スタイリッシュな感覚と郷土愛が入り混じった摩訶不思議な魅力。これまでにありそうでなかったTシャツなのだ。ファッションアイテムのセレクトショップ「UTILITY REP」を13年ほど営んできた藤田さんの感性、経験と、宮内さんの郷土に寄せる真摯な思い、遊び心が生かされている。

　たとえば、「Naaan」(富山弁で“いいえ”)は黄色の地に大きなローマ字で、カレッジ風のデザイン。フランス語にも似た優しい響きがこだましてくるかのよう。富山弁の語尾「ちゃ」をローマ字にした「I❤Cha(アイ・ラブ・“チャ”)」は、「I❤NY(アイ・ラブ・ニューヨーク)」をもじったデザインが茶目っ気たっぷりで目立つ。「しんきろう」は富山湾の春の風物詩をモチーフにしたデザイン。上下が逆転する蜃気楼のように、胸には逆さまになったオヤジの顔。背には普通に正面を向いた顔が描かれている。

●遊び心のあるポップなデザインに目を奪われる

　「ヒスイビーチ」は、朝日町の名物「たら汁」に焦点を当てた。漢字の「鱈」と器から立ち上る湯気が印象的。「宮崎海岸(ヒスイビーチ)でタラ汁を食べて、ヒスイを探すと、身も懐も温まりそうです。そんな気持ちをポップなデザインに込めました」と宮内さん。食べ物関連では、富山の名産の代表格、ますの寿しや砺波名物の大門素麺、老舗喫茶店、食堂をモチーフにしたものもある。

　世界遺産・五箇山合掌造り集落の合掌造りをモチーフにした「合掌」は、手を合わせた図柄がユニークだ。「KISS ME」は県花“チューリップ”とキスの“チュー”をかけ、唇を重ねた人のシルエットとチューリップをイラスト化した。全国で一番小さな村が富山にあることをPRする「舟橋村」、富山↔台北便就航記念を意識した「友」など社会的な話題も。「トヤマブラック」は山のシルエットに“TOYAMA BLACK CULTURE”の文字。ラーメン、サイダー、次は何が登場？と投げかける。「ANANTAN WATER」は全国名水百選に選ばれている「穴の谷の霊水」(上市町)にちなんだデザイン。お洒落な文字が清涼感のある青地に映える。「チンドン」は音符やクラリネット、太鼓などのイラストを組み合せた文字で富山の春の風物詩を表現している。

　富山TシャツはUTILITY REP(射水市)、文苑堂書店小杉店(射水市)、八丁茶屋 右近亭(高岡市)、太陽スポーツ ランプジャック掛尾店 (富山市)などで、1枚2,940円で販売中。サイズは、S・М・Ｌが揃う。

　富山Tシャツ委員会の藤田さんは、「8月の富山まつり(富山市)でも販売を予定しています。首都圏に向けて、富山をPRしようと、都内の販売ショップとも交渉中です。大人から子どもまで、気軽に富山Tシャツを着てもらい、富山ファンを増やしていきたいですね」と話している。


問い合わせ
●富山Tシャツ委員会
TEL＆FAX.0766-52-3425
http://blog.livedoor.jp/utilityrep-toyama_tshirts