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2012年 1月 25日 [ イベント ]

No.541-2:氷見の朝食に「海とろめし」、PRフェア開催中

海の幸に恵まれた氷見ならではの新メニューが誕生!その名も「海とろめし」。氷見商工会議所が氷見市や観光協会、関係事業者等と連携し、地域ぐるみで立ち上げた「氷見朝食研究会」により、「めざせ!日本一美味しい朝食プロジェクト」として、地元で採れる海藻「ナガラモ」を使って考案された。市内の民宿、旅館など18カ所で「海とろめしPRフェア」が2月末まで開催されている。

▲海とろめし

●海藻のナガラモを使った“海のとろろ”

 海の幸に恵まれた氷見ならではの新メニューが誕生!その名も「海とろめし」。氷見商工会議所が氷見市や観光協会、関係事業者等と連携し、地域ぐるみで立ち上げた「氷見朝食研究会」により、「めざせ!日本一美味しい朝食プロジェクト」として、地元で採れる海藻「ナガラモ」を使って考案された。市内の民宿、旅館など18カ所で「海とろめしPRフェア」が2月末まで開催されている。

 ナガラモは、ホンダワラ科の“アカモク”という海藻のことで、日本各地の沿岸に分布している。栄養塩に富む浅海が生育に適していて、成長すると長さ7~10mほどにもなるというから驚きだ。赤褐色からアカモクという名前が付けられているが、氷見では、“成長したものが、横に流れるように見える”、“富山湾特有の寄り回り波のときに、一夜のうちに流された”といった説からナガラモと呼ばれ、沿岸の地域などで酢の物や汁物などで昔から食べられてきた。

 「海とろめし」は、ナガラモをサッと湯通しした後、まな板の上で包丁で細かくたたくか、ミキサーにかけて刻んで粘り気を出し、とろろ風にして、アツアツのご飯にかけて味わう。卵白を入れてフワッとさせたり、刻んだナガイモと和えたり、漬物を入れたりと、各民宿、旅館ならではのレシピで提供されている。茹でると緑色に変わるナガラモは見た目にも新鮮で、食欲をそそられる。“前の晩に、脂ののった寒ブリを食べたので、朝食はさっぱりとした味わいの海とろめしがちょうどよかった”、“シャキシャキとした食感がいい”などと好評のようだ。

 ナガラモは海藻独特のヌメリであるフコイダンや食物繊維、ポリフェノール、ミネラルなどを豊富に含み、コレステロールや血圧、血糖などの抑制効果があるとされている。1月、2月が旬だが、優れた冷凍保存の技術により、鮮度を落とさずに年中おいしく食べられる。PRフェア終了後も宿の看板メニューとして宿泊者に提供し、観光活性化を図っていく考えだ。

●海の恵みに感謝し、藻場保全活動を実施

 氷見朝食研究会では、氷見の食の魅力を子どもたちに伝えたいと、「海とろめし体験会」を市灘浦小学校でこのほど開いた。民宿の代表者らが子どもたちの前で調理を実演し、海とろめしを紹介した。海藻のユニークな食べ方に子どもたちも興味津々。“とろろのようでおいしい”などと、口いっぱいにほおばったという。

 また、研究会はナガラモなどの海の恵みに感謝し、フェア前に藻場保全活動を実施。藻場の育成活動などを進める氷見漁場環境保全委員会と連携して市内の九殿浜海岸で漂着ゴミの清掃活動を行った。藻場とは、海藻が繁茂する“海藻の森”のことで、氷見市の沿岸部には富山湾最大規模の藻場が広がる。藻場は、魚の棲家や産卵場所となっているほか、赤潮の原因となる窒素やリンなどを吸収し、海水を浄化する機能も果たしている。空き缶や発泡スチロールなどの漂着ゴミが海に戻り、藻場に堆積すると、藻の成長が阻害されるなど悪影響が出るため、ゴミの除去は必要な作業だ。

 氷見商工会議所では、「日本一おいしい朝食が食べられる宿をめざし、PRフェアを開催中です。海とろめしをPRするのぼり旗や、膳の上にかけたり、敷いたりできる掛け紙も制作しました。ぜひ、市内の民宿、旅館に宿泊いただき、栄養たっぷりの海とろめしを朝食で味わってほしいですね。研究会では、海の恵みに感謝し、今後も清掃活動などを行い、氷見の魅力を高めていきたいと思っています」と話している。


▲海藻「ナガラモ」 ▲海とろめし体験会 ▲藻場保全活動


問い合わせ
●氷見商工会議所「氷見朝食研究会」
TEL.0766-74-1200
FAX.0766-74-3511
http://www.ccis-toyama.or.jp/himi/

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