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2011年 11月 2日 [ トピックス ]

No.530-1:富山でオールロケ!映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」、公開迫る


 富山地方鉄道を舞台にした映画「RAILWAYS(レイルウェイズ) 愛を伝えられない大人たちへ」(配給:松竹)が、いよいよ11月19日(土)に県内で先行公開される。立山連峰など富山の雄大な景観をバックに、人と人との絆、夫婦のあり方、働くことの意味などを問いかける。12月3日(土)より全国ロードショー。映画のロケ地マップの話題も紹介。


●人生をよりよく、輝いて生きていこうとする大人たちへ

 富山地方鉄道を舞台にした映画「RAILWAYS(レイルウェイズ) 愛を伝えられない大人たちへ」(配給:松竹)が、いよいよ11月19日(土)に県内で先行公開される。純白の雪におおわれた立山連峰、どこまでも続く田園など富山の雄大な景観をバックに、人と人との絆、夫婦のあり方、働くことの意味などを問いかける。12月3日(土)より全国ロードショー。

 同映画は、人生を鉄道になぞらえ、鉄道にまつわる人々に光をあてたドラマを描く「RAILWAYS」のシリーズ第2弾。仕事一筋の鉄道運転士と妻を主人公に、人生の分岐点に立ち、これからの生き方を模索する姿を描く。富山の美しい風景が物語を包み込んでいる作品だ。

 撮影は3月中旬~4月下旬、富山市、射水市、魚津市、黒部市、立山町、上市町など、すべて県内で行われた。富山の美しい田園風景を舞台に、16010形のレトロな車輌(レッドアロー号)や、かぼちゃ電車の愛称を持つ黄色と緑の車輌、だいこん電車として親しまれている白色系の車輌など、富山地方鉄道の名物車輌や駅が登場する。撮影班は映像にこだわり、何度も同じ場所を電車で走って撮影を繰り返したという。

 同映画は、映像制作の支援を行う「富山県ロケーションオフィス」(略称:TLO、富山県観光・地域振興局観光課内)の初支援作品。TLOでは、撮影場所の情報提供や、撮影スタッフの弁当の手配などにあたった。

 映画には、主人公の鉄道運転士とその妻に、三浦友和さん、余貴美子さん、一人娘に小池栄子さん、新人運転士に中尾明慶さんら、実力派キャストが集結。製作総指揮は前作「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」と同じ阿部秀司さん、監督は映画「世界の中心で、愛をさけぶ」、「なくもんか」などで助監督を務めた蔵方政俊さん。

 ストーリーを紹介しよう。鉄道運転士の滝島徹(三浦)は、仕事一筋の日々を過ごし、気が付けば59歳。ずっと専業主婦として彼を支えてきた妻の佐和子(余)は55歳。徹の定年退職を1カ月後に控えていた。そんなある日、佐和子は結婚を機に辞めた看護師の仕事を再開すると宣言するが、徹は妻の申し出を理解しようとしない。ふたりは口論となり、佐和子は家を飛び出してしまう。一度できた溝は深まる一方で、ついに佐和子は徹に離婚届を手渡す。そばにいるのが当たり前すぎて、本当の気持ちを言葉にできないふたり。果たして夫婦がたどり着いた第2の人生の、思ってもみなかった出発地点とは──。

●映画のロケ地マップを片手に、富山を散策

 映画「RAILWAYS」や富山をPRしようと、ロケ地マップが『映画「RAILWAYS」を応援する会』(事務局:北日本新聞社)から発行された。全国の上映館などで無料で配布されるから、映画のシーンに思いを馳せながら、多彩な鉄道があり、温泉、自然、味覚に恵まれた富山へ観光に出かけてみてはいかがだろうか。

 折りたたみ式のマップは富山地方鉄道の電車をかたどった細長い形で、広げるとA2版になる。富山市を中心に俯瞰したマップは立体感があり、ロケ地や富山地方鉄道の路線、立山連峰の位置がよくわかる。電鉄富山駅や電鉄黒部駅、新湊内川、松川磯部堤などロケ地28カ所をはじめ、宇奈月温泉や川の駅新湊など近郊の観光スポット、宇奈月麦酒館、いきいきKANなど製作スタッフのおすすめの店がコメントと写真を添えて掲載されている。マップ内には、11月10日(木)~来年4月10日(火)まで運行される富山地方鉄道の電車「宇奈月温泉謝恩号」の無料乗車券引換券も付いている。

 ロケ地を紹介すると、電鉄富山駅では、徹の運転する電車が入線してくるシーンを撮影。駅舎は、モネの描いたパリ・サンラザール駅に似ているといわれている。片貝川橋梁では、立山連峰をバックに電車のレッドアロー号が鉄橋を走るシーンが撮影された。このほか、電鉄黒部駅では、県出身の落語家・立川志の輔さん演じる蕎麦屋のおやじが出前を運んでくるシーンや、徹と新人運転士・小田(中尾)とのやりとりのシーン、富山縣護國神社横の松川磯部堤では、徹と佐和子が満開の桜の下を歩くシーンが撮影された。佐和子が思い出に耽るシーンは、立山連峰や富山市街地を一望できる呉羽山。一人娘の麻衣(小池)の夫・光太(塚本高史)が職人を務めるすし店では、プロサッカーチーム・カターレ富山のタオルや、富山県の観光ポスター「富山で休もう。」がさりげなく登場するのでチェックしたい。

 南富山駅前~富山大学前間を走る富山市内電車に、ラッピング広告で映画をPRする“RAILWAYS号”(1両)が登場し、10月29日(土)から運行を始めたことも話題だ。地鉄のだいこん電車風にペイントされた車体の側面と前後に映画のタイトルと、三浦さん、余さんの写真を配置。来年2月末(予定)まで走る。

 富山県ロケーションオフィスでは、「ロケ地マップでは、近郊の観光地や、ブリしゃぶ、ベニズワイガニなど富山の冬の味覚も紹介しています。JTBの12月時刻表(11月19日発行)は、富山が表紙を飾ります。また巻頭特集(11P)では富山の観光と映画RAILWAYSの魅力をお伝えします。これから富山湾の幸がより美味しくなる冬の季節。ロケ地マップを片手に、富山へ観光にいらしてください。また、富山の空の玄関口・富山空港1階ロビーに、11月5日(土)~25日(金)、映画のPRブースを設置します。映画やロケ地、富山の観光スポットをパネルで紹介します。ぜひ見学ください」と話している。




問い合わせ
●富山県ロケーションオフィス(富山県観光・地域振興局観光課内)
TEL.076-444-6789
FAX.076-444-4404
http://www.location-toyama.jp/

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