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2010年 1月 6日 [ トピックス ]
No.436-2:今年もみんなでエコライフ!
「生物多様性国際自治体会議」(開催地:愛知県名古屋市)が開かれる2010年は、環境先端県を目指してさまざまな取り組みを進めている富山県でも「とやま温暖化ストップ計画」の目標年度(2010年度)と、節目の年にあたる。「とやまエコライフ・アクト10宣言」の宣言者が11万人を超えた話題や、幼少期からのエコライフ実践を促す「はじめてのエコライフ教室」の実施など、県の取り組みを紹介。
●とやまエコライフ・アクト10宣言者、11万人を突破
「生物多様性国際自治体会議」(開催地:愛知県名古屋市)が開かれる2010年は、環境先端県を目指す富山県でも「とやま温暖化ストップ計画」(2004年3月策定)の目標年度(2010年度)と、節目の年にあたる。同計画では、2010年度の温室効果ガスの排出量を1990年度比で6%削減することを目標に掲げており、県では、全国初となる県内全域でのレジ袋の無料配布廃止やエコドライブ推進大運動、住宅用太陽光発電の導入促進など、さまざまな取り組みを進めている。
県民総ぐるみのエコライフスタイルの推進活動として顕著なのが、「とやまエコライフ・アクト10宣言」だ。2006年8月から国の地球温暖化防止の国民運動「チームマイナス6%」と連携し展開しており、その宣言者数が昨年10月末で110,177名と、11万人を突破した。県人口の10%に相当し、全国トップクラス。全国の人口比が2.5%だけにいかに宣言者が多いかがわかる。
「とやまエコライフ・アクト10宣言」は、“ACT1 冷房時の室温は28℃、暖房時の室温は20℃にしよう”、“ACT2 蛇口はこまめにしめよう”など「チーム・マイナス6%」の6つの取組みに、 “ACT7 マイカーに乗らずに出かけよう”、“ACT8 自然とふれあい、緑を守り育てよう”、“ACT9 資源回収等の地域の環境保全活動に参加しよう”、“ACT10 とやまの旬の食材を食べよう”のとやまオリジナルの4つの取組みを合わせた10のアクションを県民に呼びかけるもので、エコライフの推進を目指している。ちなみに、県内の宣言者すべてがACT1〜6に取り組んだ場合、年間2.3万tのCO2削減につながる。これは、杉の木164万本が1年間に吸収する量に相当する。
●幼少期からエコライフを学び、実践する「はじめてのエコライフ教室」
富山県では今年度、県内全市町村の幼稚園・保育所15カ所で「はじめてのエコライフ教室」を開いている。幼児と保護者が一緒にエコライフを学び、1週間家庭と各幼稚園・保育所でエコライフを実践するもので、今後の生活でもエコライフの推進を図ることを目的としている。
教室実施日、地球温暖化防止活動推進員らが幼稚園・保育所を訪問し、紙芝居や仕掛け絵本を使ってエコライフについて説明。ごみ分別ゲーム・クイズなども行っている。その後、オリジナルうちわやマイバッグ、エコ封筒などを作成し、エコライフの実践を呼びかける。エコライフを学んだ幼児は、家族と相談して冷蔵庫の無駄な開閉をしない、ごみは分別するなどの取り組み項目を3個選択し、1週間実践。幼稚園・保育所でも、水を出しっ放しにしないなどの取り組み項目を3個選択し、1週間実践。家庭、幼稚園・保育所でそれぞれ取り組み状況をチェックし、エコライフの定着を促す流れだ。保護者から「電気をこまめに消すようになった」、「蛇口をしっかりしめるようになった」などの声も届くなど、エコ意識が子どもたちに定着してきているようだ。
県民挙げて温暖化防止に取り組む機運を高めようと、12月12日(土)に「サスティナブルとやま2009 地球にやさしい富山県民大会〜地球温暖化防止県民大会&生物多様性シンポジウム〜」<主催:富山県、高岡市、富山県地球温暖化防止活動推進センター(財団法人とやま環境財団) 、財団法人環日本海環境協力センターほか>が高岡市で開かれた話題も紹介しよう。
タイトルになっている「サスティナブル(持続可能な)」という視点から地球温暖化と生物多様性について考えようと、「マグロに迫り来る危機〜地球温暖化が海の生物多様性に及ぼす影響〜」と題し、東京大学大学院新領域創成科学研究科の木村伸吾教授が講演。地球温暖化による環境変動の影響について、クロマグロとウナギを例に挙げ、産卵場が変わることで資源の枯渇が危惧されていることや、大量消費国・日本はなにをすべきかなどを話した。
このほか、1997年からマイバッグ運動や地域の環境保全活動を進めている砺波市連合婦人会や、廃食用油をバイオディーゼル燃料としてマイクロバスやトラクターに再利用している県立中央農業高等学校農業クラブ、断熱性能を高めた工法の開発・太陽光発電システム設置者へのグリーン電力証書買取りサービスを実施している(株)住まい・環境プランニングなど、地球温暖化防止に貢献した8個人・団体・企業の表彰、間伐材を利用した魚礁づくりに取り組んでいる魚津市四地区沿岸漁業者グループの活動事例発表、エコソング「ピカピカの地球」歌詞コンテスト発表会も行われた。
富山県生活環境文化部環境政策課では、「とやまエコライフ・アクト10宣言者が11万人を突破するなど、県民の皆さんのエコへの意識は高い。エコライフの輪をより一層広げ、持続可能な低炭素社会の実現を目指していきたい」と話している。
問い合わせ
●富山県生活環境文化部環境政策課
TEL.076-444-3141
FAX.076-444-3480
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1705/