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2009年 4月 8日 [ トピックス ]

No.398-2:北陸初の認定! 立山山麓エリア、「森林セラピー基地」に


 立山山麓エリア(富山市)が、北陸で初めて「森林セラピー基地」として、NPO法人「森林セラピーソサエティ」(東京)から認定された。申請団体の富山市・大山観光協会と立山山麓森林セラピー協議会は、今年をプレオープンの年として位置づけ、セラピーロード(ウォーキングロード)などの整備を加速させ、来春から観光客を本格的に受け入れる。

●森の癒し効果を新たな魅力として全国へアピール

 立山山麓エリア(富山市)が、北陸で初めて「森林セラピー基地」として、NPO法人「森林セラピーソサエティ」(東京)から認定された。申請団体の富山市・大山観光協会と立山山麓森林セラピー協議会は、今年をプレオープンの年として位置づけ、セラピーロード(ウォーキングロード)などの整備を加速させ、来春から観光客を本格的に受け入れる。

 「森林セラピー」とは、森林の持つ癒し効果を活用し、地域の特性を生かした健康推進メニューを提供する試み。森に入ると、心がリラックスするなど、これまで「森林浴」の効果が注目されてきたが、この効果を科学的に解明し、心と身体の健康づくりに生かそうというのが森林セラピーだ。NPO法人「森林セラピーソサエティ」では、被験者を使った生理・心理・物理実験などによって、癒し効果が検証された森を「森林セラピー基地」として認定しており、立山山麓は全国38番目の認定。

 立山山麓は、ウインターシーズンには北陸最大規模のスキー場(極楽坂・らいちょうバレー、あわすの)がオープンし、大勢のスキーヤー&スノーボーダーで賑わうが、グリーンシーズンの活性化が課題となっている。新たな魅力を創造することを目的に「森林セラピー基地」の認定申請書を昨年3月、NPO法人「森林セラピーソサエティ」に提出していた。今後、恵まれた自然や散策路の活用、スキー場の既存施設の再整備などにより力を入れ、他県の観光地と差別化を図り、通年型・滞在型・体験型観光地を目指す。

●白樺の林や滝を見ながら散策

 立山山麓には、菜の花やコスモスの花畑が広がる「花の小径」、極楽坂スキー場下方からあわすの平、極楽坂山山頂へと歩き、雄大なロケーションと多彩なコースを楽しむ「スキー場を歩く道」、水芭蕉の群生地や一枚岩の上を水が流れる百間滑、龍神の滝などの景観を堪能する「清流と森の小径」、白樺並木での森林浴や展望広場から常願寺川流域の景観を眺める「白樺平を歩く小径」などがセラピーロード(ウォーキングロード)として、設けられている。今後、ロード図や花・薬草・キノコ・樹木名、ピクトグラム(絵文字)といった案内看板などを充実させていく計画だ。

 大山観光協会では、森林セラピー基地の本格稼動に向け、ソフト面の充実として、協会のメンバーや立山山麓観光旅館組合・地元ホテルのスタッフらに、立山山麓に訪れた観光客を案内する森林セラピーガイドや、健康増進メニューなどを作成する森林セラピストの資格取得(森林セラピーソサエティ認定)を呼び掛けている。同観光協会の受付で現在、地元の約90名が検定試験の受験を希望しており、6月7日(日)、立山山麓での試験実施がほぼ確定している。なお、同日には東京、大阪など全国7ヵ所で検定試験が行われることが決まっている。
 
 同観光協会では合格発表後、セラピストのいる宿泊施設を「立山山麓森林セラピー基地認定 癒しの宿」としてPRしていく。また、地場産食材を使った「薬膳風セラピー弁当」などの開発も進めており、立山山麓ならではの魅力発掘に力を入れていく考えだ。

 大山観光協会では「森林セラピーは、トレッキングと違って身体に負荷をかけず、森の中をゆっくり歩いて、心と身体の癒しを図ることが目的。立山山麓には癒し効果のある森が広がっています。今年は森林セラピー基地のプレオープンとして位置づけています。散策は自由です。自分の好きな木を見つけて名前をつけ、成長や季節の変化を観察したり、立山山麓の雄大な眺めをゆっくり楽しんでみてはいかがでしょうか」と話している。



問い合わせ
●富山市・大山観光協会
TEL.076-481-1900
FAX.076-481-1445
http://www.ohyama-k.jp/

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