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2008年 12月 3日 [ トピックス ]

No.381-1:Jリーグ昇格決定! カターレ富山


 日本フットボールリーグ(JFL)で今季3位となった県民サッカークラブチーム「カターレ富山」の来季Jリーグ昇格が決まった。12月1日、東京都内で開かれたJリーグの臨時理事会で栃木SC、ファジアーノ岡山とともに昇格が承認されたもので、北陸三県で初めてのJリーグチームの誕生となる。チーム結成1年目で目標としてきたJリーグへの切符を手にした。来季は、Jリーグ2部(J2)の一員として戦う。

●チーム結成1年目でJリーグへの夢実現

 日本フットボールリーグ(JFL)で今季3位となった県民サッカークラブチーム「カターレ富山」の来季Jリーグ昇格が決まった。12月1日、東京都内で開かれたJリーグの臨時理事会で栃木SC、ファジアーノ岡山とともに昇格が承認されたもので、北陸三県で初めてのJリーグチームの誕生となる。チーム結成1年目で目標としてきたJリーグへの切符を手にした。来季はJリーグ2部(J2)の一員として戦う。

 カターレ富山は11月23日の後期第16節でMIOびわこ草津に2-1で勝利し、リーグ4位以内が確定していた。今季最終節となる30日の後期第17節では、ホームスタジアムの富山県総合運動公園陸上競技場でファジアーノ岡山と対戦。大勢のサポーターが声援を送るなか、1-1と引き分け、今季18勝8分け8敗、勝ち点62となり、1位のHonda FC、2位の栃木SCに次いでリーグ3位が決まった。

 Jリーグ昇格の条件として、JFL4位以内、ホームでの観客動員数1試合平均3,000人以上、運営会社の財務状況などが挙げられるが、カターレ富山のホーム17試合の観客動員数は73,205人で1試合平均4,306人と昇格条件を大きく上回った。10月のJリーグ側の視察や入会審査となるチェアマンヒアリングでは、運営会社の財務状況などは「おおむね良好」との見解が示され、スタジアムの改修といった県の支援態勢なども評価されており、昇格の諸条件を満たしていた。

 今季Jリーグ1部(J1)には18チーム、J2には15チームが加盟。来季はJ2にカターレ富山ら3チームが加わり、18チームで試合を戦うことになる。Jリーグの構想では、J2を最終的に22チームまで増やし、J2の下位とJFLの上位チームの入れ替えを行うこととされている。

●序盤の苦戦をはね返し、快進撃

 カターレ富山は、昨季までJFLで活躍したアロ-ズ北陸とYKK APが統合して誕生した県民サッカークラブチームで、「融合、そして躍進! CHALLENGE“J”」をキャッチフレーズに、楚輪博監督のもと今季からJFLに参戦した。

 今季を振り返ると、3月16日、県総合運動公園陸上競技場で行われたJFL開幕戦では、10,704人の大勢のファンが見守るなか、ニューウェーブ北九州(福岡)と対戦し、2-2で引き分け、勝ち点1を挙げた。その後、前期5節まで1勝1分け3敗、18チーム中14位と苦戦が続いたが、徐々にメンバーが安定、チームの一体感も増していき、前期11節から17節までは4勝3分けと負けなしで、6位まで順位を上げた。楚輪監督が目指す“ボールも人も動く”サッカーの形がまとまり、後期は2節から6節まで5連勝して4位に浮上。14節には3位に上がり、17節まで負けなしで順位を守り、最終的に後期11勝2分け4敗と大きく躍進した。

 カターレ富山の躍進とともに、富山に“スポーツを見る文化”が徐々に根付いてきている。最終節では、雨にもかかわらず6,460人と開幕戦に次ぐ入場者数を記録。ファンクラブの会員も1万人を超えるなど、サッカーを見て楽しむ文化が県民に着実に浸透してきているようだ。今後、プロ最高峰であるJリーグの試合を富山で間近に見られる機会も増えるなど、カターレ富山の昇格の意義は大きいだろう。

 カターレ富山では、「序盤では苦戦したが、中盤、終盤で巻き返し、1年でプロの最高峰・Jリーグ昇格を決めることができてほっとしている。応援してくださった皆さんに感謝したい。J2では、もっと厳しい戦いになるだろう。しっかりと準備してチーム力を上げ、富山の元気や、夢、感動を伝えていきたい。また、来季からジュニアユースの活動もスタートする。将来のカターレ戦士やJリーガーの育成に頑張りたい」と話している。



問い合わせ
●(株)カターレ富山
TEL.076-444-5500
FAX.076-444-5507
http://www.kataller.co.jp/

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