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2008年 10月 29日 [ トピックス ]
No.376-2:平成21年4月、富山県立大学工学部に「環境工学科」開設!
「環境の世紀」といわれる21世紀。富山県立大学では、工学部について、現行の機械システム工学科、知能デザイン工学科、情報システム工学科、生物工学科の4学科体制から、新たに「環境工学科」を設置し、5学科体制へ移行。地域に貢献し、より魅力ある大学をめざして教育研究の充実を図る。
●時代の要請に応える環境分野の新学科
平成2年に日本海側初の工学系公立大学として開学した富山県立大学では、工学部について、現行の機械システム工学科、知能デザイン工学科、情報システム工学科、生物工学科の4学科体制から、来年4月に新たに「環境工学科」を設置し、5学科体制へ移行する。地域に貢献し、より魅力ある大学をめざして教育研究の充実を図る。
「環境の世紀」といわれる21世紀。現在、人間の活動が「地球の許容限界」を超えつつあり、一刻も早く対策をとることが求められている。地球温暖化やオゾン層の破壊など「地球規模の環境問題」は、豪雨、かんばつ、海面上昇、生態系の変化などを地域にもたらし、「地域の環境」を脅かしている。また、廃棄物処理や水・大気・土壌環境の汚染、有害物質の使用など「地域の環境問題」は、酸性雨、海洋汚染、野生生物種の減少など、「地球規模の環境問題」へと波及している。
環境問題の解決には、「地域の環境問題」への対策が必要だ。廃棄物を生み出さない資源循環のための技術開発、汚染された環境の修復、社会基盤整備と自然生態系とが調和した環境の創造や地域計画、循環型社会の実現をめざした環境政策や企業経営など、地域における環境技術の開発・実施と、それを担う人材の育成が極めて重要といえる。
富山県立大学では、こうした時代の要請に応えるために、来年4月に「環境工学科」を開設。これまで県立大学短期大学部に設けられていた「環境システム工学科」が、4年制の「環境工学科」として生まれ変わる。
●地域と地球の未来を担う、環境のスペシャリストをめざして
環境工学科の目標は、広く深く、未来の地域と地球を考える「環境のスペシャリスト」の育成。豊かな教養と基礎学力を身につけ、環境問題を地域レベルから地球規模まで体系的にとらえ、広い視野に立って解決策を提案できる想像力と実践力を備えた人材を養成する。
環境工学科では、少人数できめ細かな教育を実践し、実験・実習を重視したカリキュラムを編成。フィールド実習など現場教育を重視した、環境問題を体系的に理解できる教育プログラムが組まれる。講座には、生命と産業を支える水の健全な循環という視点から、水環境の保全と水資源の有効利用などについて教育研究を行う「水循環工学講座」、資源の効率的な循環利用とそれを実現させるための環境政策に関する「資源循環工学・環境政策学講座」、自然生態系と調和した環境の創造・保全に向けた土木関連技術などに関する「環境デザイン工学講座」の3つが設置される。
主な就職先としては、環境保全などに関わる環境サービス業、廃棄物・用排水処理、リサイクルなどの環境関連企業、環境マネジメント・環境影響評価などの環境コンサルタント、環境計画・ビオトープなどの建設コンサルタントなどが挙げられる。また、関連する資格としては、技術士補、技術士(環境、水道、衛生工学)、公害防止管理者(大気、水質)、廃棄物処理施設技術管理者、環境計量士、測量士補(卒業後、申請により取得可能)、測量士、施工管理技士(土木)、ビオトープ管理士などがある。
富山県立大学では、少人数によるゆきとどいた教育、基礎知識・基礎技術の確実な修得、学部・大学院を通じた一貫教育体制、学習意欲の増進につながるカリキュラム、学生の自立を促すキャリア教育、体系的な環境教育プログラムの実施を教育の特色としている。特に、ゆきとどいた就職指導体制によって、就職率は毎年ほぼ100%を達成し、「就職に強い大学」として高く評価されている。
富山県立大学事務局では、「工学部を志望する全国の受験生の皆さん、来年4月、新たに環境工学科を開設し、教育研究の充実により、さらに魅力ある大学へ進化する富山県立大学で、自分の夢の実現に向かってチャレンジしてみませんか。一般入試の出願期間は平成21年1月26日(月)~2月4日(水)。試験日は前期日程2月25日(水)。試験会場は射水(本大学)と名古屋の2カ所に開設します。詳しくは下記、県立大学事務局までお問い合わせください」と話している。
問い合わせ
●富山県立大学事務局
TEL.0766-56-7500
FAX.0766-56-6182
http://www.pu-toyama.ac.jp/