トピックス

アーカイブ

1999年 7月 21日 [ トピックス ]

No.043-2:19歳の女性二人が、富山のファッション情報誌を創刊


■今、いちばん気になるものを紹介
「富山の若者を主役にしたファッション雑誌を作りたい」。そんな思いがきっかけとなって、中野薫子さん(19歳・大沢野町)と松井咲子さん(19歳・富山市)が、情報誌『NORMLS(ノーマル)』を創刊。
 A4判・16頁の中には、個性的なファッションを楽しむ若者たちをカラー写真で紹介する「ファッションストリート」、富山市の中心商店街である中央通りをクローズアップした「完全保存板ショップマップ」のほか、ストリートミュージシャンたちの紹介、ライブハウスやフリーマーケット情報など、19歳の視点でとらえた「今、いちばん気になるもの(こと)」を幅広いジャンルで取り上げている。
 また、「若者文化を大人たちや社会に主張するためには、自分たちの意識改革も必要」という考えから、創刊号ではタバコのポイ捨て問題にスポットをあて、携帯灰皿の常備を提言。「何か忘れ物をしていませんか」と、若者たちに社会的マナーの大切さをメッセージしている。

■富山がおもしろくないなんて、誰が言ったの!?
 発刊した5月1日以降、二人のもとには「富山にも、カッコよくておしゃれな人がたくさんいてビックリした」という予想以上の反響があり、中には「今後、ショッピングは富山に行くよ」という石川県金沢市の読者からのメッセージも寄せられた。雑誌作りは全く素人だったという二人にとって、取材・編集はもちろん、広告集めなど、すべてが初めての経験だったが、松井さんが通っている専門学校の先生をはじめ、各ショップの店長、友人たち、そして二人の活動に共感して集まってくれた見ず知らずの仲間たちが20人以上も集まり、創刊号の編集をサポートしてくれたそうだ。 今、コミュニケーションの輪はどんどん広がりを見せており、「きっかけさえあれば、富山はもっとおもしろくなるという手ごたえを強く感じた」と二人は語る。 富山はおもしろくない、遊ぶ場所もあまりないという若者たちの声を耳にすることも多いが、“ノーマル”の発刊を通じて、そんな既成概念を打破していくことを期待したい。

■富山の魅力を再認識してみよう
 次号の発刊は夏ということで、BMXやスケートボードなどのアクティブなスポーツを取り上げる予定。山、海、川と豊かな自然に恵まれた富山の良さを再認識し、さまざまな楽しみ方を提案していく。また、若者たちの意識改革をメッセージするコーナーは、「総曲輪通りにゴミ箱がない」をテーマにしている。富山の若者文化を等身大で反映した情報誌“ノーマル”は、隔月の発行で一部300円。入手は、毎週土曜日に行われるプラスさんぽーろ付近(中央通り2丁目)のフリーマーケット、あるいは富山市中央通りのフリークポケット(*)で。

(*)フリークポケット:富山市役所商工課と中央通り商店会が共同で運営する、若手経営者育成のためのミニチャレンジショップ。独立を目指す若者に、中央通りの空ビルの一画を、1年間の期限付きで提供する。様々な小売店が軒をつらね、10代〜20代の若者で賑わうスポットとなっている。

問い合わせ
●ノーマル編集部
富山県富山市堀川小泉町1丁目10-8(喫茶 茶色の小瓶内)
076-422-4832

コメント

その他のトピックス

ページの先頭へもどる↑