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1998年 12月 12日 [ イベント ]
No.028-1:立川志の輔が1年かけて富山県内全市町村で独演会を開催!
■富山県内35市町村で落語の独演会
富山県出身の人気落語家・立川志の輔さんが、県民に落語の魅力を知ってもらおうと、1年かけて県内35市町村すべてを回って独演会を開く「志の輔来歩(らいぶ)35」を実施。平成11年3月12日(金)小杉町文化ホールを皮切りに、毎週金・土曜を中心に開催し、平成12年3月25日(土)富山市の富山国際会議場で最終日を迎える。市町村によっては、合掌造りの民家・村上家(平村)、井波別院善徳寺本堂(井波町)といったユニークな会場でも行われる。
「志の輔来歩35」の内容は、まず立川流一門若手の落語のあと、志の輔さんの落語、地元の民謡保存会による民謡を披露するふるさとステージへと続き、最後に再び志の輔さんが得意とする人情噺(※)を聞かせるもの。入場料は3,000円。
(※)人情噺:オチを題材にした落語ではなく、人情を題材にした物語を聞かせる落語
■売れっ子の落語家・立川志の輔
立川志の輔さんは、昭和29年富山県新湊市に生まれ、昭和51年明治大学経営学部を卒業。広告代理店勤務を経て昭和58年に立川談志門下に入門、平成2年真打ちに昇進。古典落語を得意とする本格的な落語家として知られ、語り口のうまさで定評がある。
「SHINOSUKE RAKUGO in PARCO」(東京渋谷・パルコ劇場)「志の輔らくごのばあい」(東京青山・草月ホール)「志の輔らくごじゃん」(横浜・関内ホール)と、首都圏で落語会を開いている。また、NHKテレビ放送「ためしてガッテン」、テレビ東京「情報!ソースが決め手だ」など、テレビでも活躍している
■郷土愛が「志の輔来歩35」に
「志の輔来歩35」を始めるきっかけは、真打ちに昇進した平成2年から毎月1回、富山市の県民小劇場オルビスで続けてきた落語会「志の輔倶楽部」。来場者が延べ2万人以上に達したこの会は、平成10年7月の100回目を区切りに終了した。この間、毎月欠かさず舞台を務め、盲腸を手術した直後の平成5年1 月の会では、車椅子で会場入りしたエピソードも残っている。そして古典に新作を交えた志の輔さんの噺に、会場は毎回爆笑の連続だった。
「県民のみなさんには、100回の落語会を通じてここまで育てていただきました。今度は私のほうからもっとみなさんの近くまで行って、落語の魅力を伝えていきたい」と語り、県内各地を訪ねることにした。出身県の全市町村を訪ねて独演会を開くという、全国的にもあまり例のない画期的な試みに、早くも落語ファンの間で関心を呼んでいる。
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